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授業科目の概要

科目名称 生命情報学 
科目ナンバリング・コード KED-ASC2951J 
担当教員

濱野 裕章

更新日付 2025/05/09 09:57
授業科目区分 高年次基幹教育科目 
学部カテゴリ 基幹教育科目 
使用言語 日本語(J) 
対象学部等  
対象学年 2年生以上 
必修選択  
単位数
開講年度 2025 
開講学期 前期集中 
曜日時限 前期集中 その他 その他
教室  
開講地区 伊都地区
授業科目に関する特筆事項
・2025年9月16日(火)~18日(木)の3日間に実施する。
・講義中にハンズオン・ワークショップを実施するため、各自ノートPCを持参して受講すること。
・プログラミング言語のSQLを知っていると理解しやすいが、必須ではない。
・講義の受講は、遠隔も対応する予定である。 



授業科目の目的・目標・履修条件について

授業科目の目的(日本語)
本授業では、医療・ライフサイエンス分野における情報学の応用や社会実装を体系的に学ぶ。医療DXの潮流や医療情報データベース、ゲノム・オミクス解析、創薬インフォマティクス、情報倫理など幅広いテーマを扱い、個別化医療や地域医療の実現、創薬への応用に向けた情報学の可能性を探ることを目的とする。また、講義とワークショップを通じて、実践的な課題解決能力とデータ活用スキルを身につけることを目指す。 
授業科目の目的(英語)
This course systematically studies the applications and real-world implementation of informatics in the medical and life science fields. Covering a wide range of topics—including trends in healthcare digital transformation (DX), medical information databases, genomic and omics analysis, drug discovery informatics, and information ethics—the course aims to explore the potential of informatics in advancing personalized medicine, regional healthcare, and drug development. Students will also develop practical problem-solving abilities and data utilization skills through lectures and workshops. 
キーワード
医療情報学 / Medical Informatics、ゲノム医療 / Genomic Medicine、医療倫理 / Medical Ethics 
学位プログラムの学修目標 授業科目の到達目標(評価の観点)
   
   

※学修目標と授業科目の結びつきの強さ

カリキュラム・マップ  
ルーブリック

授業科目の実施方法について

授業の方法
講義
演習
教授・学習法
一方向性の知識伝達型の教授・学習法
問題・課題解決型学習(PBL等)
グループ・ディスカッション
プレゼンテーション
遠隔授業
対面授業の形で実施する
遠隔授業の形で実施する
Moodleコース情報
コース設定あり
Moodleトップ画面(https://moodle.s.kyushu-u.ac.jp/course/index.php)
使用する教材
スライド資料
教材の配布方法
Moodle/B QUBE
テキスト
授業計画 授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。
1単位あたりの学修時間(45時間)の内訳(目安)
(講義・演習の場合)授業内学修15時間、事前・事後学修30時間
(実験、実習および実技の場合)授業内学修30~45時間、事前・事後学修0~15時間
授業のテーマ 授業の内容(90分授業=2時間) 事前/事後学修の内容
1 A. 医療・ライフサイエンス分野における情報学の基礎  A-1. 医療提供体制と社会課題
・医療提供体制の逼迫状況と背景
・少子高齢化と医療資源の地域偏在
・医療従事者の働き方とデジタル支援の可能性 
講義の内容から復習を行う。 
2 A. 医療・ライフサイエンス分野における情報学の基礎  A-2. 医療のデジタル化とDXの潮流
・医療DXの現状と課題(電子カルテ、遠隔診療、PHR、遠隔治験)
・医療IoTの基礎と活用例(ウェアラブル、センサー)
・医療におけるサイバーセキュリティと個人情報保護 
講義の内容から復習を行う。 
3 A. 医療・ライフサイエンス分野における情報学の基礎  A-3. 地域医療と共創型社会実装
・セルフメディケーションとPHRの推進
・地域コホートと住民との共創モデル
・地域格差と医療アクセスにおける情報学の貢献 
講義の内容から復習を行う。 
4 A. 医療・ライフサイエンス分野における情報学の基礎  ワークショップ:医療におけるインプットとアウトプットを考えてみよう。  講義の内容から復習を行う。 
5 B. 医療・ライフサイエンス分野における情報学の応用  B-1. 医療情報データベースの基礎と活用
・日本の医療データベース(NDB、MDV、JMDCなど)
・海外の医療データベース(TriNetX、All of Us、UK Biobankなど)
・医療情報の標準化と相互運用性(FHIR、HL7、OMOP CDM)
・データベースを活用した副作用解析・治療評価・政策立案 
講義の内容から復習を行う。 
6 B. 医療・ライフサイエンス分野における情報学の応用  B-2. バイオバンク・化合物ライブラリと研究活用
・日本および海外のバイオバンクとその研究利用
・化合物ライブラリの構造と創薬スクリーニング技術
・データベース統合によるバイオリソース活用の最前線 
講義の内容から復習を行う。 
7 B. 医療・ライフサイエンス分野における情報学の応用  B-3. 創薬・医療研究におけるインフォマティクスの役割
・ケモインフォマティクス(分子構造×活性予測)
・創薬インフォマティクスとAI創薬(構造予測、薬効スクリーニング)
・臨床試験・リアルワールドデータの融合活用 
講義の内容から復習を行う。 
8 B. 医療・ライフサイエンス分野における情報学の応用  ワークショップ:医療情報データベースを構築して、活用してみよう。  講義の内容から復習を行う。 
9 C. ゲノム・オミクス解析と個別化医療  C-1. 医療研究における応用インフォマティクス
・ゲノム解析と遺伝子発現解析(NGS、RNA-seq)
・構造予測(AlphaFold など)とAI活用の実例
・生体分子のネットワーク解析(PPI、パスウェイ) 
講義の内容から復習を行う。 
10 C. ゲノム・オミクス解析と個別化医療  C-2. 個別化医療の現状と未来
・ゲノム医療の臨床応用と制度整備
・遺伝情報に基づく治療方針の最適化(オンコパネル)
・ファーマコゲノミクスの方針 
講義の内容から復習を行う。 
11 C. ゲノム・オミクス解析と個別化医療  C-3. マルチオミクス解析と次世代研究
・シングルセル解析(scRNA-seq、空間トランスクリプトーム解析など)の基礎と応用
・マルチオミクス統合解析(ゲノム×プロテオーム×メタボローム)
・個別化医療×AIによる疾患予測・治療効果予測 
講義の内容から復習を行う。 
12 D. 情報倫理と社会とのインターフェース  D-1. 情報倫理と法制度
・医療・ゲノムデータの取り扱いに関する倫理
・倫理審査とインフォームド・コンセント
・医療データの共有とプライバシー保護 
講義の内容から復習を行う。 
13 D. 情報倫理と社会とのインターフェース  D-2. 健康格差と情報学
・医療データを通じた地域・社会間の格差可視化
・情報技術による健康格差是正のための介入設計
・脆弱層支援における情報学の可能性 
講義の内容から復習を行う。 
14 D. 情報倫理と社会とのインターフェース  ワークショップ:薬剤師がワクチン接種するには?という課題で、事業計画してみよう  講義の内容から復習を行う。 
15 まとめ  最終振り返り  講義の内容から復習を行う。 
備考
各自、パソコンを持ち寄ってください。 

授業科目の成績評価の方法について

レポート
講義中のグループワーク、意見提案、課題作成、発表などから評価する。 
発表
講義中のグループワーク、意見提案、課題作成、発表などから評価する。 
授業への貢献度
講義中のグループワーク、意見提案、課題作成、発表などから評価する。 

授業科目に関する学習相談について

合理的配慮について
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行った上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)
修学上の合理的配慮の流れに関する部局HP https://www.artsci.kyushu-u.ac.jp/campus_life/support.html 


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