シラバス参照

授業科目の概要

科目名称 ベートーヴェン第九交響曲と社会受容史 
科目ナンバリング・コード KED-GES1221J 
担当教員

西田 紘子

堀 朋平

井上 登喜子

松村 晶

鈴木 優人

更新日付 2024/07/30 09:22
授業科目区分 総合科目 
学部カテゴリ 基幹教育科目 
使用言語 日本語(J) 
対象学部等  
対象学年 全学年 
必修選択  
単位数
開講年度 2024 
開講学期 前期集中 
曜日時限 前期集中 その他 その他
教室  
開講地区 伊都地区
授業科目に関する特筆事項
本授業は、複数の教員(第1~2回:西田紘子、第3回:堀朋平、第4回:井上登喜子、第5~6回:松村晶、第7回:鈴木優人)のオムニバス形式の集中講義です。

第1~3回:8月8日(木)III-V限@オンデマンド動画
第4~6回:8月9日(金)III-V限@センターゾーン2号館3階2306教室
第7回:9月14日(土)14~15時半@イーストゾーン大講義室II
第8回:最終レポート


moodleを使いますので、登録しておいてください。
https://moodle.s.kyushu-u.ac.jp/course/view.php?id=55463 



授業科目の目的・目標・履修条件について

授業科目の目的(日本語)
音楽作品と歴史・社会・文化の関わりを様々な角度から理解し、とくにそこにおける大学の役割について認識を深める。おもな講義対象は、2024年に初演アニバーサリーを迎える、いまや世界的作品となった「ベートーヴェン第九交響曲」とする。音楽の各領域の専門家によるオムニバス講義を通して、音楽的・社会的・文化的側面から多角的に理解を深める。 
授業科目の目的(英語)
Students understand the relationship between music and history, society, and culture, especially the role of the university. This lecture focuses on Beethoven's Ninth Symphony because 2024 is the anniversary of its premiere. Through lectures by specialists in various music-related fields, students learn about this musical work from musical, social, and cultural perspectives. 
キーワード
音楽と社会、ベートーヴェン、第九、大学、オーケストラ、近代日本(明治・大正期) 
履修条件
関心のある人はどなたでも受講可能です。事前の音楽経験・知識は必要ありません。 
学位プログラムの学修目標 授業科目の到達目標(評価の観点)
1KED-GES20:A-1. (主体的な学び)深い専門的知識と豊かな教養を背景とし、自ら問題を見出し、創造的・批判的に吟味・検討することができる。
1KED-GES20:A-2. (協働)多様な知の交流を行い、他者と協働し問題解決にあたることができる。 
 
   

※学修目標と授業科目の結びつきの強さ

カリキュラム・マップ  
ルーブリック

授業科目の実施方法について

授業の方法
講義
教授・学習法
一方向性の知識伝達型の教授・学習法
遠隔授業
対面授業の形で実施する
Moodleコース情報
コース設定あり
Moodleトップ画面(https://moodle.s.kyushu-u.ac.jp/course/index.php)
使用する教材
教科書・参考書・印刷資料
板書
スライド資料
映像・音声資料(字幕なし)
映像・音声資料(字幕あり)
教材の配布方法
Moodle/B QUBE
机上配布
テキスト
参考書等
マーク・エヴァン・ボンズ著、堀朋平・西田紘子訳『ベートーヴェン症候群――音楽を自伝として聴く』春秋社、2022年
マーク・エヴァン・ボンズ著、 近藤譲・井上登喜子訳 『「聴くこと」の革命――ベートーヴェン時代の耳は「交響曲」をどう聴いたか』アルテスパブリッシング、2015年 
授業計画 授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。
1単位あたりの学修時間(45時間)の内訳(目安)
(講義・演習の場合)授業内学修15時間、事前・事後学修30時間
(実験、実習および実技の場合)授業内学修30~45時間、事前・事後学修0~15時間
授業のテーマ 授業の内容(90分授業=2時間) 事前/事後学修の内容
1 第1回:8/8(木)III限
ベートーヴェン第九交響曲の音楽と社会 
担当:西田紘子(九州大学大学院芸術工学研究院准教授)
まず全体のガイダンスを行い、ベートーヴェンおよび第九交響曲の音楽的特徴を理解し、第九が当時の社会でどのように受容されたかを学ぶ。 
復習 
2 第2回:8/8(木)IV限
第九交響曲の今日の受容 
担当:西田
現代社会において、ベートーヴェンの第九はどのように受容されているのかについて、近年の映画やイベントを例に今日の受容のありさまを知ることで、第九の歴史を学ぶ。 
復習 
3 第3回:8/8(木)V限
ベートーヴェンの呪いと恵み 
担当:堀朋平(住友生命いずみホール音楽アドバイザー、九州大学非常勤講師)
とくに1830年代以降は、いわゆる歴史主義の台頭とも重なって、偉人ベートーヴェンをふまえずしては音楽を書けない状況が訪れる。いっぽう死後まもない時には、偉人との幸せな出会いもありえた。フランツ・シューベルト(1797-1828)の晩年に光を当てて、その二面性を探求する。 
復習 
4 第4回:8/9(金)III限
明治・大正期の日本人とベートーヴェン 
担当:井上登喜子(お茶の水女子大学教授)
明治期の日本人は、書物を通じて「偉人ベートーヴェン」に憧れを抱いたが、大正期には「鳴り響く音楽」への関心が高まり、交響曲の演奏が流行する。その担い手となった旧制大学の学生オーケストラに注目し、教養ある音楽愛好家がベートーヴェン作品の理解と普及に果たした役割を考察する。 
復習 
5 第5回:8/9(金)IV限
榊保三郎と九大フィル~第九初演の裏側その1 
担当:松村晶(九州大学名誉教授)
本学精神病学教室初代教授で九大フィルを創設した榊保三郎博士の人物像と、本学でオーケストラ活動が開始された経緯と発展を、当時の我が国における西洋音楽受容の状況を交えながら講述して、九大フィルが第九初演に向かう背景と足跡を明らかにする。 
復習 
6 第6回:8/9(金)V限
榊保三郎と九大フィル~第九初演の裏側その2 
担当:松村
ベートーヴェンの第九交響曲がわが国においてどのように受け入れられてきたかを概説するとともに、榊保三郎と九大フィルが行った日本人で初めてとなるベートーヴェンの第九交響曲の第4楽章の演奏内容を残されている史料を基に明らかにする。 
復習 
7 第7回:9/14(土)14:00-15:30
指揮者から見たベートーヴェンの『第九』 
担当:鈴木優人(指揮者、鍵盤奏者、九州大学客員教授)
九大フィル「第九」記念特別演奏会のプレレクチャー: ベートーヴェン交響曲第九番を演奏する際の楽譜の選択や演奏上の課題と、記念演奏会で再演する100年前の九大フィルが行った「替え歌」演奏について、指揮者の視点で解説する。 
復習 
8 第8回  最終レポート(締切9/25(水)正午)  レポート作成と提出 

授業科目の成績評価の方法について

小テスト
授業内のリアクションペーパー70% 
レポート
第8回のレポート30%(9/25締切予定) 
出席
3回以上欠席の者は不可となる。 

授業科目に関する学習相談について

担当教員による学習相談
西田(nishida.hiroko.449@m.kyushu-u.ac.jp)まで連絡のこと 
合理的配慮について
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行った上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)
修学上の合理的配慮の流れに関する部局HP https://www.artsci.kyushu-u.ac.jp/campus_life/support.html 


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