シラバス参照

講義科目名 研究と倫理 
科目ナンバリングコード KED-COS5313J 
講義題目
授業科目区分 基幹科目 Core Subjects 
開講年度 2023 
開講学期 秋学期 
曜日時限 秋学期 火曜日 1時限
必修選択 選択 Elective 
単位数
担当教員

飯嶋 裕治

開講学部・学府 大学院基幹教育科目 
対象学部等 全学府 All Graduate School 
対象学年 大学院生 Graduate Students 
開講地区 _
その他
(自由記述欄)
*この授業は「秋学期開講・1単位」のクォーター科目です。
*プレゼンテーション中心の授業のため、受講希望者が20名を超える場合は抽選となる。
*「ライブ型の遠隔授業」で実施(Zoomを使用)。
*授業の実施方法の詳細は、開講前にMoodleコースページで説明する。
https://moodle.s.kyushu-u.ac.jp/course/view.php?id=52934
*受講希望者は初回授業に必ず出席すること(それ以降に申し出ても受講不可)。

大学院基幹教育HP
https://www.artsci.kyushu-u.ac.jp/campus_life/gs/courselist/ 



履修条件
修士課程、博士課程の大学院生(学府を問わず) 
授業概要
「大学」という場所で(「教育」と並び)営まれている「研究」という活動について、「倫理」的な観点から改めて考察・議論する。

まず受講に際する注意点として、次の二点をあらかじめ承知しておいてほしい。
(1) 科目名から、いわゆる「研究不正」の問題を主に取り扱う授業だと思われるかもしれないが、授業内容は「それ」だけに限定されない。
「倫理」とは、単にお金やデータの不正に限った話ではない。研究者が今後どんな研究を進めていこうとしているのか、という積極的な動機づけの側面にも「倫理」は関わっているし、またその研究成果が社会にどんな影響を与えるのかという側面でも「倫理」は問題になる。
授業では、こうした「研究を動機づける力」および「社会との関係」という側面にも注目して、「研究と倫理」の問題を考えていく。

(2) 授業内容は、教員からのレクチャーと同等以上に、受講者からの意見提出・ディスカッションやプレゼンテーションを重視する。
受講者には毎回、教員から提示される「倫理的な問い」に対する回答を求める(Moodleを使用)。
提出された意見は、次回授業の中で相当の時間を割いて紹介・コメントする。受講者にはこの点で授業への積極的な貢献が期待される。
授業内で提起された問題について、「自分ならどう考えるか」「なぜそう考えるか」をそのつどよく考えて回答してほしい。

授業全体の流れは、おおよそ以下の通り。

授業前半では、「大学/学問/研究とはそもそも何か?」というテーマで、レクチャーとそれを踏まえた意見交換を中心に進める。
近年、いわゆる「研究不正」がなぜここまで問題となったのかを理解するためにも(…不正をする人はいつでも一定数いるはずなのに)、今日の「大学」や「研究」活動が置かれている状況やその背景について、ある程度の理解を共有しておく必要がある。
その上で授業後半では、様々な専門分野での研究の基本的な進め方がどんなものなのか、そしてその際にどんな「倫理」的な問題が生じ得るのかについて、各受講者によるプレゼンテーションを行ない、それぞれの知見を持ち寄ってさらに意見交換を進める。

──このように、受講者が主体となってその具体的な内容を作っていく授業となる。
文理を問わず、他分野の様々な人たちの考えに触れることを通じて、自分の専門分野における「倫理」、そしてこれからの自分自身の研究の「倫理」を考え直してみたいという人の参加を大いに歓迎する。

なお本授業は「高年次基幹教育科目」と「大学院基幹教育科目」の合併科目であり、学部3年生以上および大学院生が参加可能。 
This course aims to develop a better understanding of research ethics.
By using web-form system, we will exchange opinions on various concrete issues. 
授業形態
(項目)
□ 講義・演習
□ ディスカッション
□ プレゼンテーション 
授業形態
(内容)
ライブ型の遠隔授業 
使用する教材等
PDFファイルによる配付資料 
全体の教育目標
・「大学」「学問」「研究」「倫理」等に関する、基本的な知識を得る。
・自分が学びつつある専門分野に関する理解を深める。
・自分が学びつつある専門分野について、他の受講者に分かりやすく説明することができる。
・他の受講者の考えに触れることを通じて、自分自身の研究に向かう姿勢を振り返り、その意欲を高める。 
個別の教育目標
授業計画
1 イントロダクション
授業の基本的な進め方について説明する
(事前/事後学修)Moodleによる意見提出

2 研究不正はなぜ「悪い」のか?
いわゆる「研究不正」について、倫理学的な観点から議論する
(事前/事後学修)Moodleによる意見提出

3 現在の「大学・研究」が置かれている状況
研究不正が生じやすくなっている現在の研究環境やその背景について説明する
(事前/事後学修)Moodleによる意見提出

4 具体的な問題から考える
「研究と倫理」に関する具体的な問題を取り上げ、議論する
(事前/事後学修)Moodleによる意見提出

5 プレゼンテーション
受講者によるプレゼンテーションと質疑応答を行なう
(事前/事後学修)Moodleによる質疑応答 
キーワード
研究、学問、大学、倫理 
授業の進め方
テキスト
特になし。
プリントを毎回配付する。 
参考書
必要に応じて授業内で紹介。 
学習相談
メールないしMoodleメッセージで問い合わせること。
iijima@artsci.kyushu-u.ac.jp 
試験/成績評価の方法等
以下を総合的に評価する。
・毎回の意見提出による授業への貢献
・授業内でのプレゼンテーションと質疑応答 
その他
添付ファイル
更新日付 2023-10-02 11:38:56.339


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