履修条件
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授業概要
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本講義は、科学技術イノベーション政策の対象となる知識生産活動と知識の普及プロセスに対する理解を、行為主体間の相互作用と捉える視点から深めることを目的とする。そのため、科学コミュニティのダイナミクス、科学に対する公衆理解などに関する社会学的な分析フレームワークを習得する。また科学技術イノベーション政策に関する社会的合意形成を図るための政策手法(コンセンサス会議、各種の科学コミュニケーション等)の機能と問題点について理解する。
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Learn knowledge production activities and knowledge diffusion processes targeted for Science, Technology and Innovation Policy. Accordingly, acquire a sociological analysis framework related to the dynamics of the scientific community and public understanding of Science, etc. In addition, understand political measures for social consensus formation related to Science, Technology and Innovation Policy.
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授業形態 (項目)
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■ 講義・演習 ■ 学内外実習 ■ プレゼンテーション ■ ディスカッション
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授業形態 (内容)
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講義:授業担当教員による解説(又は板書)を主とした形態であり、時折、学生との問答を通じて、関連の知識を深める。 演習:講義で学修した基礎的な知識を基に、科学技術と社会の接点に生ずる課題を取り上げ、さらに知識等を深めていく。講義とは異なり、学生が主体的に考える学修姿勢が求められる。 プレゼンテーション:「STSステートメント」(内容は授業で説明します)を複数の学生の前で発表し、質疑応答をする形式の授業があります。 ディスカッション:上記の「STSステートメント」に関して複数人で議論をする授業があります。テーマに沿って自身の意見を整理し、その内容を他の学生に伝えることや、他の学生の意見に対して、賛成なのか、あるいは反対なのか自身の立場を示し、その理由とともに自身の意見を再構築し、他の学生との合意点を探ることが求められます。 学内外実習(フィールドワーク):福岡市内で開催するサイエンスカフェ(内容は授業で説明します)でSTSステートメントを発表していただき、参加者(福岡市民)との交流を行います。
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使用する教材等
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板書、テキスト(紙媒体)、スライド資料(電子媒体)、映像・音声資料
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全体の教育目標
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科学技術の発展が、これまでの人類史の中で社会に及ぼしてきた影響を正負の両局面について把握し、未来へ向けた科学技術と社会の新しい関係構築のために個人個人が何をなすべきか、受講者が主体的に考える資質と能力を育成する。
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個別の教育目標
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①科学技術と社会の相互関係の理解を深める。 ②科学技術イノベーション政策に関する社会的合意形成の政策手法の基礎知識を得る。 ③受講者各位が個別に「STSステートメント」を作成し発表できるようにする。
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授業計画
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※以下は2023年9月18日段階の予定です。 第1回~2回 ガイダンス/ 「科学技術社会論とは何か」(平川 秀幸 大阪大学教授)/2022年度履修生のSTSステートメント発表(小林俊哉) 第3回~4回 「科学技術社会論の基本概念」/「社会の中の科学技術」(小林 俊哉) 第5回 サイエンスアゴラ2023「STSステートメント・サイエンスセッション」(予定) 第6回~7回「科学コミュニケーションとは何か-専門家と非専門家を繋ぐ双方向コミュニケーションの理論と実践」(小林 俊哉) 第8回~9回「研究者・技術者の倫理(予定)」(夏目 賢一 金沢工業大学教授) 第10回~11回「政治の中の科学技術」(小林 俊哉)/外部特別講師講演(予定) 第12回~13回「科学技術と倫理(予定)」(加藤 尚武 京都大学名誉教授) 第14回~15回「STSステートメント」発表とディスカッション(小林 俊哉) 3月上旬ごろ別途日程調整 福岡市内におけるサイエンスカフェの実践と「STSステートメント」の発表(小林 俊哉)
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キーワード
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科学技術社会論(STS)、社会の中の科学、STSステートメント、科学コミュニケーション、研究倫理、科学技術・イノベーション基本計画
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授業の進め方
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科学技術社会論の各テーマに沿った講義を受け、講師とのディスカッション、集中討議を経て、受講者各位が「STSステートメント」を作成し発表に向けた作業を遂行する。
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テキスト
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参考書
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吉岡 斉編『新通史 日本の科学技術』(原書房)、加藤 尚武『技術と人間の倫理』(日本放送出版協会)、札野 順 他『はじめて学ぶ技術倫理の教科書』(丸善)、藤垣 裕子他『科学コミュニケーション論』(東京大学出版会)、平川 秀幸『科学は誰のものか-社会の側から問い直す』(NHK出版 生活人白書)他 ※上記の書籍は科学技術イノベーション政策教育研究センターに所蔵されており、受講者は閲覧と貸出を受けることが可能。
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学習相談
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試験/成績評価の方法等
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出席(30%)積極的参加(30%)STSステートメントの作成と発表(40%)
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その他
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STSステートメントは最終授業日に発表して頂く。その後、受講者の希望を伺い福岡市内で開催(2020年度以降は新型コロナウイルス感染症対策のためオンラインで開催)するサイエンスカフェ実習で福岡市民に発表頂き、市民とディスカッションする機会を設ける。添付ファイルを参照されたい。そのほか科学技術振興機構(JST)が毎年11月に東京で開催する「サイエンスアゴラ」に参加する予定(詳細は授業で説明します)です。
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添付ファイル
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更新日付
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2023-09-19 12:04:30.991
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