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講義科目名 アウトリーチ2 
科目ナンバリングコード KED-COS5222J 
講義題目
授業科目区分 基幹科目 Core Subjects 
開講年度 2023 
開講学期 後期集中 
曜日時限 後期集中 その他 その他
必修選択 選択 Elective 
単位数
担当教員

長沼 祥太郎

開講学部・学府 大学院基幹教育科目 
対象学部等 全学府 All Graduate School 
対象学年 大学院生 Graduate Students 
開講地区 伊都地区
その他
(自由記述欄)
【重要】
オンライン授業と対面授業を併用します。
初日に関しては、顔合わせを兼ねて対面での参加を教員としては求めたいところですが、
地理的に遠い学生に関してはオンラインでの参加も可能にしたいと思います。初日にオンラインで受講したい方は、初日授業の前日までに連絡をしてください。
2日目、3日目は受講生と相談しながら、オンラインでの実施か対面での実施かを決めたいと思います。
初日:10/28(土)3-4限
2,3日目:初日に受講生と相談して確定(およそ11月下旬、12月下旬)
【教室】
場所(10/27加筆):センター1号館 1601
 ※土曜日のためセンター1号館の自動ドア解錠設定を下記の通り依頼しています。
  ・場所 1階 エントランス出入口・北側通用口
      3階 北側・西側出入口
  ・時間 12:00~17:00

なお、本授業の特徴であるアウトリーチの本番は、
オンラインでのアウトリーチの実施を考えています。 



履修条件
特にありません。本科目は独立した科目になっているため「アウトリーチ1」を未受講でも受講可能です。
事前知識も不要です。文系・理系や修士課程・博士課程を問わず幅広いバックグラウンドを持つ大学院生の参加を歓迎します。
いろんな専門分野で学ぶ大学院生が相互に知り合い、お互いに学び合える場になることを期待しています。関心を持った方はぜひ足を運んでください。 
授業概要
現代社会では、私たち研究者や専門家には、自分の専門分野を超えて、研究を積極的に社会に発信していくことが求められています。一方で、次のような経験をしたことはないでしょうか?
・自分は面白いと思っているのに、他の人にうまく伝えられない
・「大学院で何をやっているの?」「その研究意味あるの?」と聞かれると、うまく答えられない
・他の分野の人と話をすると、どうも噛み合わない
このうち、一つでも当てはまる場合には、この科目の受講をおすすめします。こうした状況で、効果的にコミュニケーションを行えるように「実践的な」トレーニングをするのが、この科目「アウトリーチ2」です。 
In modern society, we, researchers and experts, have to actively communicate our research with society beyond our own specialized field. But, maybe you have ever had the following experiences.
・While I think my research is interesting, others do not understand it.
・When asked "What are you doing at graduate school?" "Is your research meaningful?", I cannot answer for them well.
・When I talk with people in other fields, we often miscommunicate
If you experienced at least one of these, we recommend that you take this course: this subject “Outreach 2” provides “practical” training for effective communication. 
授業形態
(項目)
「講義・演習」「グループワーク・ペアワーク」「プレゼンテーション」「ディスカッション」 
授業形態
(内容)
講義・演習:
研究のアウトリーチが求められる背景や、講師のこれまでの経験について、講義形式で受講者に情報を提供します。

グループワーク・ペアワーク:
分野が異なった場合に、どのようにコミュニケーションが難しいかを、遊びを交えて体験するペアワークを実施します。
また、専門外の人からの普段とは視点の異なる質問に対して、どう答えるのかを楽しみながら練習する機会を設けます。

ディスカッション:
参加者同士で、これまでに経験したコミュニケーションの難しさを共有してもらいます。
さらに、どのようなアウトリーチ活動を行うのかを受講生同士で議論して進めていきます。

プレゼンテーション:
アウトリーチでは、つまるところ、自分の研究を他者にわかりやすく伝えることができるかというところがポイントになってきます。アウトリーチの意義を理解することはその前段階にすぎず、最も重要なのは、そうした意義を理解しつつ、アウトリーチを効果的に行うことです。そのため、実際に聴衆に向けて研究について話すという活動を行います。 
使用する教材等
板書、テキスト(紙媒体)、スライド資料(電子媒体)、映像・音声資料 
全体の教育目標
アウトリーチ活動を効果的に実施するための知識とスキルを身につける。 
個別の教育目標
1. 自分の研究内容に適したアウトリーチの方法を企画できる
2. 自分の研究内容について、参加者を意識して表現できる
3. 自分の研究内容について、非専門家に向けて魅力的に発信することができる
4. 自分の研究内容について、相対的に見ることができる
5. 実践の反省からより良いアウトリーチ企画を考案できる 
授業計画
【授業日程】
この授業は計3日間(非連続)で行います。初回は、
10/28(土)3-4限
です。
2日目と3日目は、受講生と調整の上、決定します。
おおむね11月下旬、12月下旬を予定しています。

受講希望の方は、当日の飛び入り参加でも受け入れたいと思いますが、
大まかな人数の把握のため、
初回授業の1週間前までをめどに、履修登録を行なってください。
初回授業では、参加者による自己紹介を実施します(事前準備は不要)。

【教室】
伊都キャンパス センターゾーンで調整中

【概要】
授業では主に以下の4つの内容に取り組みます:
DAY 1 アウトリーチを知る(対面形式)
・授業の説明
・アイスブレイク
・自己紹介
・異分野理解ゲーム
→自分の分野を相対的に見る機会です。
・アウトリーチの実践経験談(企画、企画の意図、必要な準備、苦労話など含む)

授業外学習:自分のアウトリーチの企画案と資料を考える

DAY2 アウトリーチの企画を発表する(オンラインか対面かを受講生と検討)
・それぞれアウトリーチの企画案と資料を参加者間で共有
・アウトリーチの企画の改善の方向性について、参加者間でディスカッション
→特に、それぞれの専門ごとに、適したアウトリーチの方法は異なると考えられるため、「この分野の魅力を伝える上ではどのようなアウトリーチが良いだろうか?」という目線で、それぞれの企画案と資料をディスカッションを通じて修正していくことが求められます。

授業外学習:修正したアウトリーチの企画案と資料を改善し、本番に向けて準備をする

DAY3 アウトリーチを実践する(オンラインか対面かを受講生と検討)
・学部生を主な聴衆と想定したアウトリーチ活動として実施
・アウトリーチ活動に関しての振り返り
→自分の良かったところ、改善が必要なところについて、担当講師や受講生から様々な意見をもらい、今後のアウトリーチ活動でそれを活かせるようにしていきます。
・今後のアウトリーチ活動に向けて
→今回行ったアウトリーチ以外のアウトリーチ活動に関して担当講師から説明を行い、今後の研究者としての人生の中で、より多様なアウトリーチを実践できるように架け橋をすることで、この授業の締めくくりとします。 
キーワード
アウトリーチ、異分野コミュニケーション 
授業の進め方
講義も含みますが、グループワークやディスカッション、発表などの参加者の主体的な学習や活動を中心に進めます。
こうした活動に不慣れな人でも、参加しやすいように、最初の授業でアイスブレイクの形で和やかな雰囲気づくりを行いますので、安心して受講してください。 
テキスト
授業は、パワーポイントを使って進められます。使うパワーポイントは、授業内で配布資料としてお渡します。 
参考書
・アウトリーチの理論を学びたい人向け
『はじめよう!科学技術コミュニケーション』北海道大学科学技術コミュニケーター要請ユニット,ナカニシヤ出版,2008.
『科学を伝え、社会とつなぐサイエンスコミュニケーションのはじめかた』独立行政法人国立科学博物館,丸善出版,2017.

・アウトリーチの方法を学びたい人向け
『サイエンスコミュニケーションー科学を伝える5つの技法』千葉和義・真島秀行・仲矢文雄,日本評論社,2007.
研究者のための科学コミュニケーションStarter’s Kit(http://www.cshe.nagoya-u.ac.jp/scicomkit/index.html)
Reachアウトリーチイベントのつくりかたハンドブック(https://kkyoka.oeic.hokudai.ac.jp/skillup-seminar/wp-content/uploads/2016/06/Reach_guidebook_160531.pdf)

・ICTを用いたアウトリーチについて知りたい人はこちら
PHD TV http://phdcomics.com/tv/
→様々な研究について、一般聴衆向けに説明しているビデオが閲覧できます。ぜひ閲覧してみてください(結構面白いです。オススメは、コーヒーが脳に与える影響です)。

その他、必要に応じて授業の中で紹介します。 
学習相談
担当教員に連絡を取ってください。
長沼祥太郎 naganuma.shotaro.062★m.kyushu-uac.jp (★はアットマークに)
研究室は伊都キャンパスセンター1号館 2階1214室です。 
試験/成績評価の方法等
試験は行いません。授業内での参加度、アウトリーチ活動への企画段階からの取り組み状況について、添付ファイルのルーブリック(暫定版)で評価します。 
その他
この授業の紹介動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=7wVejEuue20 
添付ファイル
アウトリーチ2022_ルーブリック.pptx この授業で評価用に用いるルーブリックです。
更新日付 2023-10-27 13:29:08.032


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