シラバス参照

授業科目の概要

科目名称 ジェンダー論 
講義題目
ジェンダー平等な社会を実現するために 
科目ナンバリング・コード KED-ASC2845J 
担当教員

藤田 智子

更新日付 2022/08/05 16:49
授業科目区分 高年次基幹教育科目 
学部カテゴリ 基幹教育科目 
使用言語 日本語(J) 
対象学部等  
対象学年  
必修選択  
単位数
開講年度 2022 
開講学期 後期 
曜日時限 後期 火曜日 1時限
教室  
開講地区 伊都地区
授業科目に関する特筆事項
【複数担当教員】
藤田智子、三隅一人、倉富史枝、岡田一志、本田彩子、原健一

【注意事項】
講義内容は「性」における平等を重視し、人権を尊重する立場にもとづきます。
教員宛てにメールを送付する際は、件名に授業名などを必ず入れ、本文に自分の名前、所属、学籍番号を必ず書いてください.。 



授業科目の目的・目標・履修条件について

授業科目の目的(日本語)
 私たちの社会において人々は「男」と「女」に分類され、そのような分類にしたがって社会のさまざまなシステムが構成されています。それは私たち自身の行動や生き方にも大きな影響を与えています。そして、そのような分類や性に関わる社会通念はときに私たちに抑圧的に働き、不自由をもたらします。一方,こうしたジェンダーをめぐる問題を克服するための方策の一環として「男女共同参画」が謳われ,さまざまな制度整備や取り組みが行われています。
 この授業の目的は、ジェンダー論に関わる基本概念を理解するとともに、ジェンダーやセクシュアリティの観点から、現代社会における具体的な問題・現象について批判的に考察することにあります。それによって、「性」に関する「あたりまえ」を問い直します。
 九大内部の教員に加え、外部から法やメディア、DV支援などの「現場」で現役で活躍されている先生方をお迎えして、専門家の視点から社会におけるジェンダーをめぐる問題についてお話ししてもらいます。 
授業科目の目的(英語)
In our society, people are regularly categorized by gender. Social institutions are structured to reproduce/maintain the gender order and heteronormativity, functioning oppressively particularly for “women” and sexual and gender minorities. The objectives of this course are to understand key concepts and theories in gender studies and to critically analyze issues in contemporary society from the perspectives of gender and sexuality. By doing so, we review and reconsider what we think is “natural” or "normal." 
キーワード
ジェンダー、セクシュアリティ、ジェンダー平等、男女共同参画 
履修条件
「性」における平等を重視し、人権を尊重する態度で授業に臨むこと 
学位プログラムの学修目標 授業科目の到達目標(評価の観点)
A-1. (主体的な学び)深い専門的知識と豊かな教養を背景とし、自ら問題を見出し、創造的・批判的に吟味・検討することができる。
A-2. (協働)多様な知の交流を行い、他者と協働し問題解決にあたることができる。 
・ジェンダー論やに関わる基本概念を理解することができる。
・ジェンダーやセクシュアリティの観点から、現代社会における具体的な問題・現象について批判的に考察することができる。 
  出された課題について、授業内容を踏まえて考察し、レポートにまとめることができる。 

※学修目標と授業科目の結びつきの強さ

カリキュラム・マップ  
ルーブリック

授業科目の実施方法について

授業の方法
講義
教授・学習法
一方向性の知識伝達型の教授・学習法
遠隔授業
対面授業の形で実施する
Moodleコース情報
コース設定あり
Moodleトップ画面(https://moodle.s.kyushu-u.ac.jp/course/index.php)
使用する教材
教科書・参考書・印刷資料
板書
スライド資料
映像・音声資料(字幕なし)
教材の配布方法
Moodle/Book Q
机上配布
テキスト
特になし 
参考書等
三隅一人・高野和良編著,2020,『ジレンマの社会学』ミネルヴァ書房.(特に第5章・第6章・第7章) 
授業計画 授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。
1単位あたりの学修時間(45時間)の内訳(目安)
(講義・演習の場合)授業内学修15時間、事前・事後学修30時間
(実験、実習および実技の場合)授業内学修30~45時間、事前・事後学修0~15時間
授業のテーマ 授業の内容(90分授業=2時間) 事前/事後学修の内容
1 ガイダンス  授業計画、授業内容、成績の付け方などについて  シラバスをよく読んでくる。 
2 労働とジェンダーⅠ(有償労働を中心に、三隅)  労働というと、多くの場合、賃金が払われる有償労働を思い浮かべるだろう。しかしながら、賃金が支払われない労働も存在する。つまり、ケアを含む無償の労働である。「ジェンダーと労働」では、「労働」という概念を「有償労働」と「無償労働」に分け、Ⅰでは、有償労働を取り上げる。そして、性と職業との関係に焦点をおきながら、キャリア形成を考える。  授業内容を振り返り、次回の授業に備える。 
3 労働とジェンダーⅡ(ケアワークを中心に、藤田)  「ジェンダーと労働Ⅱ」では、無償労働、特に家庭内で行われるケアについて取り上げ、労働をめぐるジェンダー構造を批判的に考察する。具体的には、無償労働におけるジェンダー・ギャップ、「ケア」の概念、「ケアの人権」、ケアワークとジェンダーと家族の関係などについて考察する。さらに、なぜケアワークが社会化されるとその賃金が低く抑えられる傾向があるのかについても検討する。  小レポートを作成する。 
4 男女共同参画に関する制度と実態Ⅰ(倉富)  今年は、男女共同参画社会基本法の施行からは23年、男女雇用機会均等法の公布から37年過ぎた。法律制定の背景にある国連の「女子差別撤廃条約」と日本の草根の運動を取り上げる。現在のセクシュアルハラスメントやパワーハラスメント問題と結びつけ、ジェンダー平等を考察する。  授業内容を振り返り、次回の授業に備える。 
5 男女共同参画に関する制度と実態Ⅱ(倉富)  個々人の家族のあり方に影響を与える。日本の近代化ととも近代家族が生まれた家族変動を理解し、家族を社会学に分析する視点を獲得する。そのうえで、現在の家族のあり方を考え、男女共同参画施策が与える影響を考察する。  授業内容を振り返り、次回の授業に備える。 
6 男女共同参画に関する制度と実態Ⅲ(倉富)  国際的にジェンダー平等が遅れている状況を数値で確認する。「日本型近代家族」「企業中心社会」をキーワードに社会意識分析し、今後の日本でどのようにディーセントワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を実現するかを検討する。  小レポートを作成する。 
7 ジェンダーと法Ⅰ(岡田)  雇用の現場においては、未だに女性差別が大きな問題として取り上げられている。本講義では、雇用関係をめぐるさまざまな差別(セクシュアルハラスメント・マタニティーハラスメント、昇進差別等)について、裁判例を中心に検討する。  授業内容を振り返り、次回の授業に備える。 
8 ジェンダーと法Ⅱ(岡田)  婚姻等の制度は法律上中立的に設計されている。しかしながら、現代社会において婚姻制度に対するバイアスが存在するため、実際には夫婦平等が実現しているとは言い難い。本講義においては、ジェンダーの視点から、民法上の再婚禁止期間、夫婦別姓、離婚等について、判例等を交えながら具体的に検討する。  小レポートを作成する。 
9 メディアとジェンダーⅠ(本田)  メディアの中で男女はこれまでどう表現されてきたか。時代の変遷とともに変わっていった男女の描き方を、報道例を交えて考える。  授業内容を振り返り、次回の授業に備える。 
10 メディアとジェンダーⅡ(本田)  メディア企業の管理職は男性が圧倒的に多く、男性目線のステレオタイプなジェンダー観がメディアに露出することがある。女性管理職や女性記者が増えることで改善されつつあるニュースの捉え方、男女共同参画の視点を紹介する。  小レポートを作成する。 
11 政治とジェンダー(藤田)  世界経済フォーラムのジェンダー・ギャップ指数によれば、日本は政治分野においてスコアが著しく低い。国の議会における女性割合が低いことがその一つの要因である。本講義では、この問題を取り上げて、どのようにしたら議会における女性割合を上げ、政治分野におけるジェンダー・ギャップを縮小することができるのかについて考察する。  授業内容を振り返り、次回の授業に備える。 
12 ドメスティック・バイオレンスの基礎(原)  DVが連綿と続く背景にジェンダーがあることを知り、DVの歴史やその実態について法と福祉支援の変遷から学ぶ。  授業内容を振り返り、次回の授業に備える。 
13 DV被害者と子どもの支援(原)  児童虐待にあたる「面前DV」の子どもの影響と支援について学び、DV加害者の更生など暴力を繰り返さない再教育プログラムについて考察する。  授業内容を振り返り、次回の授業に備える。 
14 DV未然防止教育 (原)  交際相手からの暴力“デートDV”について学び、学生自らがDVを身近な問題として理解する。  授業内容を振り返り、次回の授業に備える。 
15 まとめ  これまでのまとめ、特に「暴力とジェンダー」についてのまとめ。  小レポートを作成する。 

授業科目の成績評価の方法について

レポート
平常点および各講師からの小レポート5本の平均点で採点 

授業科目に関する学習相談について

担当教員による学習相談
授業後に各教員に相談してください。 
合理的配慮について
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行った上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)
修学上の合理的配慮の流れに関する部局HP https://www.artsci.kyushu-u.ac.jp/campus_life/support.html 


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