履修条件
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なし。
博士課程の学生さんおよび他学府の学生さんも単位取得可能です。
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授業概要
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第二波フェミニズム以降、一定の男女平等は達成されたとして、フェミニズム的な主張に対して一定の距離を保ったポストフェミニズムを経て、第三波あるいは第四波フェミニズムの時代にある現在、フェミニズムは女性にとって男性にとって、どのようなものとなっているのであろうか。。
本講義では、現在のフェミニズムの諸相を扱った文献を手がかりとして、ポストフェミニズム、第三波/第四波フェミニズムを理論的に理解し、それらが社会や文化の中にどのように反映されているかを具体的に考察する。
また、本講義では、ポストフェミニズム、第三波/第四波フェミニズムにおけるジェンダー表象について、必要に応じて、文化テキスト(アニメ、マンガ、小説、映画、ゲームなど)を題材に、女性像や男女のジェンダー関係などの分析と比較検討を行うことがある。
・ポストフェミニズム、第三波/第四波フェミニズムの時代のジェンダー理論と文化表象の分析。 ・第二波フェミニズム理論の概観。 ・最近のジェンダー動向の社会的・文化的・時代的背景に対する理解。 ・上記の目的のために、最近のフェミニズム理論やジェンダー理論を援用して、多様なメディア(マスメディア(新聞、テレビなど)、小説、児童文学、漫画、アニメ、映画、ゲームなど)の分析を行う。
具体的には、使用するテキストに沿って、以下にあげるテーマなどを扱う。 ・感じのいいフェミニズム? ・第四波フェミニズムと大衆文化 ・日本のフェミニズムとネオリベラリズム ・現代の少女マンガとフェミニズム ・「ギャル(文化)」と「正義」と「エンパワーメント」 ・フェミニズムにおけるジン ・成功した女性性の矛盾 ・シスジェンダーの男性がフェミニストであること 他
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The aim of this course is to deepen our understanding and theoretical analysis of post-feminism and the third-/the fourth-wave feminism and the social and cultural context.
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授業形態 (項目)
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□ 講義・演習 □ グループワーク・ペアワーク □ プレゼンテーション □ ディスカッション □ PBL/TBL
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授業形態 (内容)
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演習形式で授業を行います。 テキストにもとづき、発表とディスカッションを中心に授業を進めていきます。 テーマやトピックによっては、論考のテーマや基本的な概念を確認した後、関連文献や資料などを用いて理解の深化を目指します。
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使用する教材等
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板書、テキスト(紙媒体)、ハンドアウト、スライド資料(電子媒体)、映像・音声資料
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全体の教育目標
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・文化的・社会的コンテクストにおけるジェンダーについて理解を深める。 ・ポストフェミニズムや第三波/第四波フェミニズムの概要を理解し、理論的な考察を深める。 ・ポストフェミニズムおよび第三波/第四波フェミニズムの時代といわれる現代における女性像・男性像およびジェンダーの問題を、文化的・社会的コンテクストにおいて考察する。 ・ポストフェミニズムと並んで論じられる新自由主義などの概念についての理解も深める。 ・フェミニズムの流れの理解 ・ジェンダー理論の理解。
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個別の教育目標
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・文献を深く読み解くとともに、自らの独自の視点で問題点を見つけ出すことが出来、論理的に考察することが出来ること。
・文化的・社会的コンテクストにおけるジェンダーの理解。 ・フェミニズムおよびジェンダー理論の理解。 ・ポストフェミニズム、第三波/第四波フェミニズムなど、ジェンダー動向の理解と理論化。
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授業計画
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・第1週:イントロダクションとジェンダー概説 (授業計画の具体的な内容は、授業の初回にお知らせします。)
・第2週以降:受講者による発表とディスカッション (発表者はハンドアウトを準備してください。)
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キーワード
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第二波フェミニズム、ポストフェミニズム、第三波フェミニズム、第四波フェミニズム、ジェンダー、女性像、男性像、女性性、男性性、ガールパワー、表象、メディア(新聞、広告、テレビ、小説、児童文学、マンガ、アニメ、映画など)、エンパワーメント、社会 、文化、教育、子ども
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授業の進め方
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テキストと文献の購読・レヴュー、および受講生による発表とディスカッションを中心に授業を進めていきます。
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テキスト
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『現代思想 2020年3月臨時増刊号 総特集フェミニズムの現在』 (現代思想3月臨時増刊号)
上記の書籍は、紙媒体に加えて、Kindleでも入手可能です。
・その他の資料や文献等については授業中にハンドアウトを配布または文献名をお知らせします。
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参考書
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・吉原令子 『アメリカの第二波フェミニズム:ー九六〇年代から現在まで』 ・河野真太郎 『戦う姫、働く少女』 ・田中東子 『メディア文化とジェンダーの政治学ー第三波フェミニズムの視点から』 ・ベル・フックス『ベル・フックスの「フェミニズム理論」―周辺から中心へ』 ・アリスン・ピープマイヤー『ガール・ジン 「フェミニズムする」少女たちの参加型メディア』 ・Gloria Anzaldua, Borderlands / La Frontera: The New Mestiza ・コンネル『ジェンダー学の最前線』 ・江原由美子『ジェンダー秩序』 ・ジュディス・バトラー『ジェンダー・トラブル』
・その他の参考文献については、授業中に適宜指示します。
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学習相談
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随時メールにて受け付けます。面談での相談を希望する場合は、事前にメールで連絡をしてください。
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試験/成績評価の方法等
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評価は、発表報告、ディスカッション参加状況、レポート、プレゼンテーションなどをもとに総合的に行います。
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その他
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★ 受講希望者は、Moodleに登録してください。
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添付ファイル
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更新日付
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2021-10-06 19:19:15.498
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