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授業科目の概要

科目名称 課題協学科目 
講義題目
「ボーダー」 
科目ナンバリング・コード KED-ICL1131J 
担当教員

原田 恒司

小林 亮介

山脇 兆史

更新日付 2021-07-07 13:56:38.323
授業科目区分 課題協学科目 
学部カテゴリ 基幹教育科目 
使用言語 日本語(J) 
対象学部等  
対象学年  
必修選択  
単位数 2.5 
開講年度 2021 
開講学期 後期 
曜日時限 後期 月曜日 3時限
後期 月曜日 4時限
教室  
開講地区 伊都地区



授業科目の目的・目標・履修条件について

授業科目の目的(日本語)
この科目では専門分野の異なる3名の教員が一つのクラスを担当し、各々異なった視点から、教室テーマに沿い、かつ、グループ学習に適した題材(協学課題)を提供します。授業ではみなさんが協学課題を考えるために必要となる講義に加えて個人演習やグループ作業を実施し、幅広い視野をもって問題を発見する姿勢や問題の解決を目指して学び続ける態度と技能、専門を異にする他者と協働できる能力を養うことを目的としています。 
授業科目の目的(英語)
In this subject, three professors with different areas of expertize take turns in teaching the three classes. Each professor presents cooperation challenges from his or her point of view related to the classroom theme they provide. In addition to listening to a lecture that helps them to understand the cooperation challenges, students do individualized tasks and group works as well. This subject aims to cultivate a positive attitude to discovering problems from a wide perspective, resoluteness and skills to continue learning to solve the problems, and the ability to cooperate with others with different specialties. 
キーワード
アクティブラーニング 
学位プログラムの学修目標 授業科目の到達目標(評価の観点)
A-1. (主体的な学び)深い専門的知識と豊かな教養を背景とし、自ら問題を見出し、創造的・批判的に吟味・検討することができる。

A-2. (協働)多様な知の交流を行い、他者と協働し問題解決にあたることができる。 
成果物を作成するために、適切に課題の趣旨を理解し、課題の内容を分析し、自分の考えを表現する。授業に参画することを通じ、グループやチームの活動に対する責務を果たす。 
   

※学修目標と授業科目の結びつきの強さ

カリキュラム・マップ 1KED-ICL20課題協学科目学修目標の対応表 ENG-ACEA21工学部応用化学科・応用化学専攻 ENG-AERA21工学部航空宇宙工学科航空宇宙工学専攻 ENG-CENC21工学部化学工学科・化学工学専攻 ENG-CSEA21工学部電気情報工学科(計算機)・情報理工学専攻(AI) ENG-CSED21工学部電気情報工学科(計算機)・情報理工学専攻(データ) ENG-CSEI21工学部電気情報工学科(計算機)・情報理工学専攻(情報アーキ) ENG-CVLC21工学部土木工学科土木工学専攻 ENG-ECEI21工学部電気情報工学科(電子通信)・電気電子工学専攻(情報デ) ENG-EEEE21工学部電気情報工学科(電気電子)・電気電子工学専攻(エネデ) ENG-EREC21工学部地球資源システム工学科共同資源工学専攻 ENG-EREE21工学部地球資源システム工学科地球資源システム工学専攻 ENG-MCEM21工学部機械工学科機械工学専攻 ENG-MELG21工学部融合基礎工学科(機械電気)・総合理工学専攻 ENG-MMEG21工学部融合基礎工学科(物質材料)・総合理工学専攻 ENG-MTRM21工学部材料工学科・材料工学専攻 ENG-NAON21工学部船舶海洋工学科船舶海洋工学専攻 ENG-QPNA21工学部量子物理工学科量子物理工学専攻 MED-NRS22U医学部保健学科看護学専攻
ルーブリック

授業科目の実施方法について

授業の方法
講義
演習
教授・学習法
問題・課題解決型学習(PBL等)
グループ・ディスカッション
グループワーク・ペアワーク
プレゼンテーション
遠隔授業
対面授業の形で実施する
遠隔授業の形で実施する
Moodleコース情報
コース設定あり
Moodleトップ画面(https://moodle.s.kyushu-u.ac.jp/course/index.php)
使用する教材
教科書・参考書・印刷資料
スライド資料
教材の配布方法
Moodle/B QUBE
テキスト
授業計画 授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。
1単位あたりの学修時間(45時間)の内訳(目安)
(講義・演習の場合)授業内学修15時間、事前・事後学修30時間
(実験、実習および実技の場合)授業内学修30~45時間、事前・事後学修0~15時間
授業のテーマ 授業の内容(90分授業=2時間) 事前/事後学修の内容
1 ガイダンス  教室テーマ「」において、学部学科混成で、3つの協学課題について学びます。1つの協学課題は4週(90分授業8回)で行われます。  前期の終わりごろに教室テーマ希望調査があります。 
2 教室テーマ:「ボーダー」  私たちの住むこの世界は全体的で複雑ですが、私たちはそこにいろいろな区別を作って認識したりはたらきかけたりしています。あるものとあるものを区別する際に現れてくるものが「ボーダー」(境界)です。世の中にはいろいろなボーダーがあります。ボーダーは時として曖昧なものですが、どうしても区別立てしボーダーを決める必要があることもあります。そのとき、こうしたボーダーはいかなる論理・意志により決める(決まる)のでしょうか。その過程で生じる課題といかに向き合えば良いのでしょうか。私たちは3つの場面(協学課題)における「ボーダー」を取り上げて、この問題に対する理解を深めていきたいと思います。

協学課題A:科学と非科学のボーダー 担当 原田
協学課題B:生き物のボーダー    担当 山脇
協学課題C:国と国のボーダー    担当 小林 
各教員の指示に従ってください。 
3 協学課題A:科学と非科学のボーダー  私たちの現在の世界は、科学(技術)が発展することによって大いに発展し、豊かで便利なものになっています。科学について理解することは、私たちの文明の本質を理解することでもあり、現代人にとって重要な教養だということができるでしょう。それでは「科学」とは何でしょうか。この講義では、「科学」と「科学ならざるもの(非科学)」との境界を見極めることを考えてみたいと思います。科学的とはどういうことか。科学と似非科学とは何が違うのか。科学誕生以前と科学誕生以降は何が違うのか。科学が「終わる」ことはあるのか。もし科学が終わるのなら、どう終わるのか、次に何が来るのか。こうした疑問について、仲間との議論を通して理解を深めていくことを目的とします。

第1週:協学課題の理解
第2週:グループごとの課題の決定
第3週:発表内容の作成
第4週:発表会 
 
4 協学課題B:生き物のボーダー  この課題では、生き物が持つ曖昧さに注目します。近年、生命科学の発展は目覚ましく、次々と新しい研究成果が発表されています。しかし、生命現象に対する理解が深まっていく一方で、生き物がその本質として持つ曖昧さは残されたままです。例えば、脳死がヒトの死であるかどうかに関しては様々な意見があります。それは、生と死の境界(ボーダー)を明確に定義することが簡単ではないからです。この授業では、生き物に特徴的な曖昧さを含むボーダーの事例を学ぶことで、明確なボーダーが引けないときに取るべき思想的な態度について考えます。

第1週:グループごとの課題の決定
第2週:課題の調査と発表計画の作成
第3週:発表内容の作成と発表練習
第4週:発表会 
 
5 協学課題C:国と国のボーダー  人間社会には,さまざまなボーダー(境界)が存在します(我々/彼ら・公/私・政治/宗教・国境・国民・民族・性差・階級など)。このようなボーダーから,そしてボーダーを定めようとする行為から,人間が完全に無縁でいることは難しいでしょう。また,こうしたボーダーの決定をめぐっては,常に何らかの課題が残され,新しい問題が生じてくるものであり,その意味において「唯一の正しいボーダー」はあり得ないとも言えます。では,我々は人間社会のボーダーにどのように向き合えば良いのでしょうか?この授業では,とくに「国と国のボーダー」に注目し,ボーダーがどのように生みだされ,人間社会の歴史・現在をいかに規定してきたのか(しているのか)を考えていきたいと思います。

第1週:グループごとの課題の決定
第2週:課題に関する調査(オンラインと図書館の併用)
第3週:発表スライドの作成とリハーサル
第4週:発表会 
 
6 総括  今まで学んだことを総合し、まとめを行う。   

授業科目の成績評価の方法について

授業への貢献度
グループ作業や個人演習を通して、幅広い視野をもって問題を発見する姿勢、問題の解決を目指して学び続ける態度と技能、専門を異にする他者と協働できる能力の涵養を重視する。 
出席
授業への出席を基本とする。出席していてもグループ作業等に参加していない者については遅刻・欠席と取り扱うことがある。 
その他
宿題の結果を題材にして個人演習やグループ討論を進めることがしばしばあるため、宿題を忘れないようにすること(宿題を忘れるとグループの他のメンバーにも迷惑をかけてしまうことを肝に銘じておく)。 

授業科目に関する学習相談について

担当教員による学習相談
対面で相談する場合には、予めメール等により相談日時を調整すること

harada@artsci.kyushu-u.ac.jp (原田恒司)
yamawaki.yoshifumi.913@m.kyushu-u.ac.jp (山脇兆史)
kobayashi@scs.kyushu-u.ac.jp (小林亮介) 
合理的配慮について
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行った上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)
修学上の合理的配慮の流れに関する部局HP https://www.artsci.kyushu-u.ac.jp/campus_life/support.html 


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