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講義科目名 地域社会計画論 
科目ナンバリングコード  
講義題目
授業科目区分  
開講年度 2020 
開講学期 後期 
曜日時限 後期 金曜日 2時限
必修選択  
単位数 2.0 
担当教員

高野 和良

開講学部・学府 人間環境学府 
対象学部等 人間共生システム専攻 
対象学年 修士課程全学年 
開講地区 伊都地区
その他
(自由記述欄)



履修条件
 特になし 
授業概要
 生活課題や社会問題に対応するために、様々な圏域を対象として多様な社会計画の策定が進められつつある。社会計画策定にあたっては、様々なニーズ、課題を把握するための正確な現状分析が必要であるが、そのためには社会調査の適切な利用が必須である。こうした社会調査の結果に基づき計画が策定、実施され、さらに成果の評価といった一連の過程を経て、課題解決、ニーズ充足が実現されるのである。本講義では、近年策定が進められつつある「地域福祉計画」を主たる事例として、計画策定の一連の過程で必要とされる地域福祉社会学に関する理論と社会調査技法の修得を目的とする。 
This lecture course focuses on the community welfare plan in order to provide students with sociological knowledge and research skills needed for the social survey planning. 
授業形態
(項目)
□ 講義・演習
□ グループワーク・ペアワーク
□ プレゼンテーション
□ ディスカッション
※遠隔で行います 
授業形態
(内容)
使用する教材等
板書、テキスト(紙媒体)、スライド資料(電子媒体)、映像・音声資料 
全体の教育目標
 地域社会計画の策定・実施・評価等の各段階で必要とされる地域福祉社会学に関する理論が理解され、さらに、計画策定に際しての住民ニーズの把握、策定後の評価等で用いられる社会調査の方法について理解されること。 
個別の教育目標
 事例として用いる社会計画(地域福祉計画)の策定過程における社会調査、策定後の計画評価の実態を確認しながら、社会調査の企画、設計段階、実施段階、分析集計段階の各段階の技法の実際についての理解を深める。
 また、地域福祉論、家族社会学、都市・農村社会学などの知見を用いながら、地域社会計画が対象とする領域と問題群について理解する。 
授業計画
1 地域社会計画の現状
各種地域社会計画の具体例を提示し、社会計画の現状について理解する。
2 地域社会計画の範囲1
地域社会計画が対象とする領域と、問題群について整理検討する。
3 地域社会計画の範囲2
実際の地域社会計画を参照しながら、地域社会計画が対象とする領域と問題群について理解する。
4 地域社会計画と社会指標1
社会現象の数量化に関する諸問題について検討する。
5 地域社会計画と社会指標2
各種の社会指標の実際と、社会指標作成の具体的な手法を理解する。
6 地域福祉計画策定の背景
少子高齢化、小家族化、地域社会の弱体化などについて、指定統計、各種官庁統計などを用いて確認する。
7 地域福祉計画と住民参加1
策定にあたって重視されている住民参加を保障する技法として、量的社会調査の一連の過程を理解する。
8 地域福祉計画と住民参加2
計画策定の基礎となった社会調査報告書を実際に参照しながら、調査企画設計の妥当性の検討、仮説構成の確認、調査票の検証などを行う。
9 地域福祉計画と住民参加3
前回に引き続き、サンプリングの方法、回収率を確認しながら調査票の配布回収の課題、集計分析の基礎的な理解を行う。
10 地域福祉計画と住民参加4
住民参加の方法として広く用いられている「住民座談会」の実際を紹介し、その効果と問題点を理解する。
11 地域福祉計画と住民参加5
地域特性の差異によって住民参加の実際が大きく異なることを過疎地域における計画策定の事例として理解する。
12 地域社会計画の評価1
計画評価に関する概念と方法を紹介する。
13 地域社会計画の評価2
地域福祉計画を事例として評価の実際を確認し、その課題を理解する。
14 地域社会計画の評価3
数量的評価に馴染まない地域福祉計画の目標等を評価するための指標作成の実際を紹介する。
15 地域社会計画の課題
地域社会計画の効果と課題について、講義の内容を振り返りつつ検証する。 
キーワード
 地域福祉 社会計画 市町村合併 
授業の進め方
 各回の内容に関して、受講生と対話しながら授業を進める。また、関連文献、各種社会計画(地域福祉計画)などの要約報告とそれをめぐる議論等も随時行う。 
テキスト
 特に指定しない 
参考書
・地域福祉計画関連:牧里毎治・野口定久編著, 2007,『協働と参加の地域福祉計画』ミネルヴァ書房. 各自治体で策定された地域福祉計画 等
・社会調査関連:大谷信介他編著, 2005,『社会調査へのアプローチ第2版』ミネルヴァ書房. 谷富夫・山本努編著, 2010,『よくわかる質的社会調査 プロセス編』ミネルヴァ書房. 
学習相談
 随時相談に応じる。 
試験/成績評価の方法等
 平常点とレポート 
その他
添付ファイル
更新日付 2020-11-30 11:31:07.293


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