授業概要
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本講義は,両性がよりよく共生しうる社会を担うために,既存の社会や学問に遍在するさまざまな性差にかかわる既成概念や課題についての洞察力を養うことを目的とする。福祉や労働、子育てなど生活の場における性差をめぐる問題から、文化や表現における性差、また、それら性による差異の論拠とされてきた性に関する科学そのものの政治性やその歴史、イエ制度を含む家族についての政治や歴史など、様々な視角から性差の問題をとらえる。
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The aim of this course to help students know the various problems and phenomenon in the present ‘gender equal society’, and acquire the ability of critical thinking about them. The lecturers of this class speak important themes from the perspectives and methods of each disciplines, including the many assumptions of ‘gender’ embedded in the society and academic disciplines.
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キーワード
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授業形態 (項目)
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授業形態 (内容)
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使用する教材等
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板書、テキスト(紙媒体)、スライド資料(電子媒体)、映像・音声資料
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履修条件等
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履修に必要な知識・能力
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授業概要に記載された内容、授業各回のテーマについて、講義をもとに深く考察し、それを表現する意欲を持っていること。
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到達目標
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No
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観点
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詳細
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1.
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A:知識・理解
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生活や労働、政治や社会の諸側面に即し、ジェンダー、セクシュアリティ、家族などの現象や概念など性差についての研究の動向などを、的確に説明できる。
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2.
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B:専門的技能
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生活や労働、政治や社会の諸側面に即し、ジェンダー、セクシュアリティ、家族などの現象や概念など性差についての研究の動向について、文献を渉猟し、独創的知見を述べることができる。
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3.
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C:汎用的技能
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生活や労働、政治や社会の諸側面に即し、ジェンダー、セクシュアリティ、家族などの現象や概念など性差について、社会的文脈に沿い、深い知見を述べることができる。
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4.
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D:態度・志向性
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生活や労働、政治や社会の諸側面に即し、ジェンダー、セクシュアリティ、家族などの現象や概念など性差についての研究の成果に高い問題意識を持つことができる。
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授業計画
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No
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進度・内容・行動目標
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講義
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演習・その他
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授業時間外学習
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1.
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10/7 「教育とジェンダー」 中島ゆり 私たちは自分の努力で学力が決まり、自分や家族の意志で進路を決めているものと考える傾向にありますが、実は学力も進路も人びとのこうすべきという規範と(学校)教育におけるさまざまな実践のなかで水路付けられ、それがいかにジェンダー化されているかについて概観します。
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◯
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2.
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10/14 「ケアをめぐるジェンダー問題を考える」 山下亜紀子 これまでのジェンダー平等を求める動きは、特に労働の場を中心とする公的領域において議論されてきました。この授業では、置き去りにされてきた私的領域のジェンダー問題を考えます。特にケアをめぐる問題にアプローチし、国内外の実態を概観するとともに、ケアに関する近年の学説を通じて、この問題の考察を行います。
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◯
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3.
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10/28 「平和とジェンダー」 木下直子 平和を実現するには、かつての戦争における人びとの経験や現在どのように安全が脅かされているかなどを直視する必要があります。これらをジェンダーの観点で考察すると、女性に対する暴力の深刻な実態が浮かび上がります。この授業では、いわゆる「慰安婦」問題を取り上げ、日本社会の性差別や娼婦差別、レイシズムの問題が、平和の実現を阻んでいる様相について分析します。
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◯
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4.
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11/4 「戦争とジェンダー」 今井宏昌 今から75年前に終結した第二次世界大戦の戦場では、性暴力をはじめとする様々な形の性的コンタクトが存在していました。歴史学の分野において、この問題に関する研究をリードしてきたのは、日本を含む東アジアの学界です。そこでは「慰安婦」論争を軸とする形で、「戦場の性」に関する実証研究の蓄積と方法論の確立がなされました。そして21世紀に入ると、これらの成果が欧米の学界にも波及し、2010年代には「戦場の性」をめぐる比較史の構築が目指されることになります。この授業では、日本と同じ枢軸国であり敗戦国であるドイツを事例に、第二次世界大戦下における「戦場の性」の問題を紐解いていき、さらにはそこで生じた議論を東アジアの議論とどのようにつなげてゆけるのかを考えてみたいと思います。
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◯
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5.
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11/11 「LGBT:性とアイデンティティをめぐる科学と政治」 中村美亜 近年、「LGBT」(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)と呼ばれるセクシュアル・マイノリティは、同性婚やパートナーシップ制度、企業のダイバーシティーなどで話題となり、メディアでも好意的に取り上げられるようになった。しかし、性やアイデンティティに関する社会の理解は深まっているとは言えない状況にある。本講義では、性をめぐる科学と政治を概観しながら、アイデンティティについての理解を深め、未来志向の人間関係を展望する。
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◯
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6.
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11/25 「自然人類学からみたセックス・ジェンダー・セクシュアリテイー」 瀬口典子 人類進化を探求する自然人類学においても、ジェンダーバイアスがある。性差や性役割は、科学的な定義の中で、その時代や社会の意識を反映しながら構築されてきた。固定化されたジェンダー観念や「本物・真実の性」という神話に疑問を呈し、ヒトの多様性について考察する。また、性差と固定化された性役割を強調するために用いられる脳科学、性差論、人類進化モデルに科学的根拠がないことを示し、自然人類学の視点からセックス、ジェンダー、セクシュアリテイー議論を展開する。
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◯
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7.
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12/2 「まとめ」 野々村淑子、他 前週までの講義と課題コメント等を参考に議論や課題の共有をし、まとめとする。 各回に自分が提出したコメントを保存しておくこと。 詳細は当日指示する。
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◯
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8.
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◯
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授業以外での学習にあたって
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テキスト
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参考書
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授業資料
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成績評価
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成績評価基準に関わる補足事項
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●評価について
各回の内容をしっかり理解し、それを踏まえてひとつのレポート課題に挑戦してもらいます。
多様で多領域にわたる内容ですが、性差というものをいかに捉えるのか、いかに捉えることができるのか、さらに、そのような問いは、これまでの社会や文化、さらに学問(科学、知識体系)についての私たちの捉え方をいかに変えるのか、という課題であることには変わりありません。 関連付けて考えることができるように努力してください。
1.毎回のミニッツカード(授業内容理解チェック) 毎時間、ミニッツカードにて授業内容を理解しているかどうかチェックします。
2.期末レポート 全員の教員から1つずつだされるレポート課題(下記参照)のうち1つを選び期日までに提出してください。 どの課題を選んだとしても、この授業すべての回の内容を踏まえ言及してください。
《課題・期日・提出先》 【Ⅰ】第1回から第6回までの6人の教員が1つずつのレポート課題を提示します(第6回めに全員分提示する)。課題を1つ選び 月 日(木) 時までに に提出してください。 《形式》 形式については、授業内で指示する。 分量は、原則800字~1000字程度を基準とする。
4.評価方法 各回のミニッツカードと期末レポートの評価点を勘案し、総合的に評価します。
※未定部分については、決定次第授業内で指示します。
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ルーブリック
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学習相談
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添付ファイル
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授業担当者の実務経験有無
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授業担当者の実務経験内容
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<実務経験の内容>
<実務経験が授業にどういかされるか>
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その他
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更新日付
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2020-10-03 07:53:24.127
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