シラバス参照

講義科目名 女性学・男性学Ⅱ 
科目ナンバリングコード KED-GES1117J 
講義題目
授業科目区分 総合科目 
開講年度 2020 
開講学期 夏学期 
曜日時限 夏学期 水曜日 4時限
必修選択  
単位数
担当教員

野々村 淑子

開講学部・学府 基幹教育科目 
対象学部等  
対象学年  
開講地区 伊都地区
使用言語 日本語(J) 
使用言語
(自由記述欄)
教室  
その他
(自由記述欄)
遠隔授業(オンラインでの授業)となります。
各回で、オンデマンドかリアルタイムかは異なる予定です。
決定次第掲載します。

受講者は、「必ず」 下記のMoodleのコースに登録してください。
受講にあたっての指示などは、そちらに提示します。

https://moodle.s.kyushu-u.ac.jp/course/view.php?id=22323

履修希望人数によっては、抽選になる場合があります。 



授業概要
本講義は,両性がよりよく共生しうる社会を担うために,既存の社会や学問に遍在するさまざまな性差にかかわる既成概念や課題についての洞察力を養うことを目的とする。福祉や労働、子育てなど生活の場における性差をめぐる問題から、文化や表現における性差、また、それら性による差異の論拠とされてきた性に関する科学そのものの政治性やその歴史、イエ制度を含む家族についての政治や歴史など、様々な視角から性差の問題をとらえる。 
The aim of this course to help students know the various problems and phenomenon in the present ‘gender equal society’, and acquire the ability of critical thinking about them. The lecturers of this class speak important themes from the perspectives and methods of each disciplines, including the many assumptions of ‘gender’ embedded in the society and academic disciplines. 
キーワード
女性、男性、性差、ジェンダー、セクシュアリティ 
授業形態
(項目)
□ 講義・演習 
授業形態
(内容)
使用する教材等
板書、テキスト(紙媒体)、スライド資料(電子媒体)、映像・音声資料 
履修条件等
履修に必要な知識・能力
授業概要に記載された内容、授業各回のテーマについて、講義をもとに深く考察し、それを表現する意欲を持っていること。 
到達目標
No 観点 詳細
1. A:知識・理解  生活や労働の諸側面に即し、ジェンダー、セクシュアリティ、家族などの現象や概念など性差についての研究の動向などを、的確に説明できる。 
2. B:専門的技能  労働や生活の諸側面に即し、ジェンダー、セクシュアリティ、家族などの現象や概念など性差についての研究の動向について、文献を渉猟し、独創的知見を述べることができる。 
3. C:汎用的技能  労働や生活の諸側面に即し、ジェンダー、セクシュアリティ、家族などの現象や概念など性差について、社会的文脈に沿い、深い知見を述べることができる。 
4. D:態度・志向性  労働や生活の諸側面に即し、ジェンダー、セクシュアリティ、家族などの現象や概念など性差についての研究の成果に高い問題意識を持つことができる。 
授業計画
No 進度・内容・行動目標 講義 演習・その他 授業時間外学習
1. 7/1
「社会学とジェンダー」
木下直子
社会学は、歴史学や思想など近隣分野の知見を取り入れながら、ジェンダー研究を発展させてきました。この授業では、近代家族や家父長制などのキーワードを取り上げ、社会学やフェミニズムの議論を紹介します。女性と男性がおかれた状況がまるで違うことを知ると同時に、それを自然視してしまうのでなく、ジェンダーの構築性について理解することが重要であることを解説します。 
◯ 
   
2. 7/8
「心理学からみるジェンダー」
立脇洋介
私たちの社会では、様々な女性と男性がいるにもかかわらず、女らしさや男らしさなどの「ジェンダー・ステレオタイプ」が根強く存在します。人々が「女らしさ」や「男らしさ」をどのようにとらえ、「ジェンダー・ステレオタイプ」がなぜ維持されやすいのかを説明します。 
◯ 
   
3. 7/15
「人間関係からみるジェンダー」
立脇洋介
恋愛・夫婦などの人間関係では、女性と男性の性役割が意識されやすいです。このような一対一の人間関係におけるコミュニケーション等の違いやその背景について説明します。 
◯ 
   
4. 7/22
「児童文学、ポップカルチャーをめぐる女性学・男性学」
谷口秀子
『シンデレラ』などのおとぎ話、子どものための本、漫画、アニメなどには、ステレオタイプ的な女性像・男性像が多く見られます。一方、近年一部には、ステレオタイプ化されていない女性像・男性像を提示しようとする動きもあります。本講義では、子どもやヤングアダルト向けの作品に見られるジェンダーとジェンダーを排除しようとする作品の試みについて概観します。 
◯ 
   
5. 7/29
「女性労働の現状と歴史Ⅰ-家族賃金の形成過程-」
野依智子
労働の場における男女格差、さらには女性の貧困(母子世帯・高齢女性・若年女性)の現状を統計データから把握し、そのメカニズムは男性稼ぎ主による家族賃金体系と社会保障制度にあることを知る。家族賃金の形成過程については、炭鉱の女性労働が主婦になっていく過程とあわせて跡づけながら、女性労働史を学ぶ。 
◯ 
   
6. 8/5
「女性労働の現状と歴史Ⅱ-共稼ぎのメカニズム-」
野依智子
家族賃金に対峙するものとして、共稼ぎの賃金設定のメカニズムについて検証する。福井県の織物工場で働く既婚女性労働者を対象に、当該地域に戦前・戦後そして現在も続く「共稼ぎ」を支えるものは何なのかを家族内労働(町営保育所・工場内保育所)と賃金労働(夫の賃金・妻の賃金)に着目して明らかにする。 
◯ 
   
7. 8/12
「男性同盟とホモソーシャリティ」
福元圭太
アメリカの英文学者セジウィックの「ホモソーシャリティ」の概念を導きの糸として、ドイツにおける男性同盟の消息を追います。対象となる期間は20世紀初頭からナチズムまで。「なぜおやじたちは徒党を組んで女性を周縁化するのか」という極めてアクチュアルな問題について、100年前のドイツを舞台に考えてみましょう。 
◯ 
   
8.  
◯ 
   
授業以外での学習にあたって
講義内で紹介された文献等を積極的に読みましょう。 
テキスト
適宜配布する。 
参考書
適宜紹介する。 
授業資料
適宜配付する。 
成績評価
成績評価基準に関わる補足事項
●評価について


各回の内容をしっかり理解し、それを踏まえてひとつのレポート課題に挑戦してもらいます。

多様で多領域にわたる内容ですが、性差というものをいかに捉えるのか、いかに捉えることができるのか、さらに、そのような問いは、これまでの社会や文化、さらに学問(科学、知識体系)についての私たちの捉え方をいかに変えるのか、という課題であることには変わりありません。
関連付けて考えることができるように努力してください。


1.毎回のミニッツカード(授業内容理解チェック)
毎時間、ミニッツカードにて授業内容を理解しているかどうかチェックします。

2.期末レポート
 全員の教員から1つずつだされるレポート課題(下記参照)のうち1つを選び期日までに提出してください。
どの課題を選んだとしても、この授業すべての回の内容を踏まえ言及してください。

《課題・期日・提出先》
 【Ⅰ】第1回から第8回までの5人の教員が、1つずつのレポート課題を講義中に提示します。課題を1つ選び  月  日(木)  時までに    に提出してください。
 
《形式》
 形式については、授業内で指示する。
 分量は、原則800字~1000字程度を基準とする。

4.評価方法
各回のミニッツカードと期末レポートの評価点を勘案し、総合的に評価します。

※未定部分については、決定次第授業内で指示します。 
ルーブリック
学習相談
添付ファイル
授業担当者の実務経験有無
授業担当者の実務経験内容
<実務経験の内容>

<実務経験が授業にどういかされるか> 
その他
この科目はEU研究ディプロマプログラム(EU-DPs)指定科目です。
同プログラムについて、詳しくは以下のサイトをご参照ください。
http://eu.kyushu-u.ac.jp/indexjp.html」 
更新日付 2020-05-26 00:29:40.153


PAGE TOP