履修条件
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なし。
博士課程の学生および他学府の学生も履修可能です。
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授業概要
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(受講者の希望によっては、以下の内容を、 『フェミニズムの政治学―― ケアの倫理をグローバル社会へ』 あるいは、『日本のポストフェミニズム :「女子力」とネオリベラリズム』をテキストとして用いた授業内容に変更する場合もあります。)
・子どもが社会化されていく過程で、ジェンダーが習得されていく過程や方法につ いて主に文化的な視点から考察する。 ・子どものジェンダー習得に大きな影響を与える学校文化、マスメディア(新聞、テレビなど)、児童文学、漫画、アニメなどにおけるジェンダーにつ いて、社会との関連を視野に入れて考察する。 ・ジェンダーに関して、文化の持つ社会的な影響について考察する。 ・ジェンダーの縛りからの解放についても考察する。 ・文化的観点からのジェンダー解消と男女共同参画の進展の可能性について検討する。
テキストで取り上げられているテーマは、以下の通りです:
1.いろいろな性差、これらはすべて生まれつき?(ジェンダー概念の意義) 2.「女」になる、「男」になる(ジェンダーの発達心理学) 3.女性キャラはなぜ一人?(アニメやマンガにおけるジェンダー) 4.テレビゲームは男の子の世界?(電子メディアの文化とジェンダー) 5.男の子はいつも優先されている?(学校の「かくれたカリキュラム」) 6.家庭科は誰が学ぶもの?(<ジェンダー再生産の象徴>を超えて 7.男女いっしょの体育は無理?(スポーツ・身体とジェンダー) 8.男の子は暴力的なのか?(暴力を肯定する生と性を超えて) 9.女の子が群れるということ(少女たちの社会化) 10.「ジェンダー・フリー」をいかに学ぶか?(相互行為としての授業) 11.性について学ぶ(性的自己決定力を育む性教育) 12.学校から職場へ(ジェンダーと労働市場) 13.女性は自然に母親になる?(母性愛の神話と「母親業」) 14.大人の「男」と「女」は変わらない?(成人期のジェンダー意識の変容) 15.「生と老い」の自画像(性差別のパラドックスを超えて)
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This course will offer an overview of gender in education from an interdisciplinary perspective.
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授業形態 (項目)
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演習 グループワーク・ペアワーク プレゼンテーション ディスカッション
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授業形態 (内容)
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演習形式で授業を行います。テキストにもとづき、発表とディスカッションを中心に授業を進めていきます。テーマやトピックによっては、各章のテーマや基本的な概念を確認した後、関連文献や資料などを用いて理解の深化を目指します。
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使用する教材等
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板書、テキスト(紙媒体)、スライド資料(電子媒体)、映像・音声資料
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全体の教育目標
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・ 文化的・社会的コンテキストにおけるジェンダーの理解。 ・子どもが社会化されていく過程で、ジェンダーが習得されていく過程や方法について理解を深める。 ・人々の内面や文化に潜むジェンダーやジェンダー再生産装置としての文化の側面について、社会的な側面を視野に入れて考察し、文化的観点からの ジェンダー解消と男女共同参画の進展の可能性について検討する。
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個別の教育目標
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・文献を深く読み解くとともに、自らの独自の視点で問題点を見つけ出すこ とが出来、論理的に考察することが出来ること。
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授業計画
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・第1週:イントロダクションとジェンダー概説 (授業計画の具体的な内容は、授業の初回にお知らせします。)
・第2週以降:受講者による発表とディスカッション (発表者はハンドアウトを準備してください。)
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キーワード
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ジェンダー、文化、教育、子ども、メディア、漫画、アニメ、社会
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授業の進め方
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テキストと文献の購読、および受講生による発表とディスカッションによって授業を進めていきます。
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テキスト
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天野正子・木村涼子『ジェンダーで学ぶ教育』(世界思想社)
・その他の資料や文献等については授業中にハンドアウトを配布または文献名をお知らせします。
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参考書
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・伊藤公雄『女性学・男性学ージェンダー論入門』 ・伊藤公雄『男性学入門』 ・田中和子他『ジェンダーからみた新聞のうら・おもて』 ・木村涼子『ジェンダーと教育』 ・国広陽子『メディアとジェンダー』 ・コンネル『ジェンダー学の最前線』 ・江原由美子『ジェンダー秩序』 ・ 岡野八代『フェミニズムの政治学―― ケアの倫理をグローバル社会へ』
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学習相談
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随時メールにて受け付けます。面談での相談を希望する場合は、事前にメールで連 絡をしてください。
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試験/成績評価の方法等
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評価は、出席、発表報告、ディスカッション参加状況、レポート、 プレゼンテーションなどをもとに総合的に行います。
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その他
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授業内容は、受講生の専門性や学問的関心などにより、変更する場合があります。
なお、受講生の希望により開講曜日および時間を変更することが可能です。
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添付ファイル
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更新日付
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2019-10-02 17:11:51.195
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