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講義科目名 課題協学科目 
科目ナンバリングコード KED-ICL1131J 
講義題目
授業科目区分 課題協学科目 
開講年度 2019 
開講学期 後期 
曜日時限 後期 火曜日 3時限
後期 火曜日 4時限
必修選択  
単位数 2.5 
担当教員

斎藤 新悟

井上 元

八木 信一

開講学部・学府 基幹教育科目 
対象学部等  
対象学年
開講地区 伊都地区
使用言語  
使用言語
(自由記述欄)
教室 1302,1303,1409,2303(合同),1402(予備) 
その他
(自由記述欄)



授業概要
この科目では専門分野の異なる3名の教員が一つのクラスを担当し、各々異なった視点から、教室テーマに沿い、かつ、グループ学習に適した題材(協学課題)を提供します。授業ではみなさんが協学課題を考えるために必要となる講義に加えて個人演習やグループ作業を実施し、幅広い視野をもって問題を発見する姿勢や問題の解決を目指して学び続ける態度と技能、専門を異にする他者と協働できる能力を養うことを目的としています。 
In this subject, three professors with different areas of expertize take turns in teaching the three classes. Each professor presents cooperation challenges from his or her point of view related to the classroom theme they provide. In addition to listening to a lecture that helps them to understand the cooperation challenges, students do individualized tasks and group works as well. This subject aims to cultivate a positive attitude to discovering problems from a wide perspective, resoluteness and skills to continue learning to solve the problems, and the ability to cooperate with others with different specialties. 
キーワード
協学課題(1) 科学システムデザインを考える(担当:井上 元):
科学技術,社会システム,未来トレンド

協学課題(2) 地域からシステムを考える(担当:八木 信一):
環境,廃棄物,エネルギー,公害

協学課題(3) 図形のシステムを考える(担当:斎藤 新悟)
位相幾何学,グラフ,Eulerの多面体定理,4色定理 
授業形態
(項目)
■ 講義・演習

□ 実験

■ グループワーク・ペアワーク

□ 学内外実習

■ プレゼンテーション

■ ディスカッション 
授業形態
(内容)
使用する教材等
板書、テキスト(紙媒体)、スライド資料(電子媒体)、映像・音声資料 
履修条件等
特になし 
履修に必要な知識・能力
特にないが、以下のような姿勢で取り組むのが望ましい。

・図書やインターネットを活用して情報を収集する

・他者と協力して建設的に意見を交換する

・さまざまな社会問題に広く関心を持つ 
到達目標
No 観点 詳細
1. A. 協学課題の理解力  成果物を作成するために、適切に課題の趣旨を理解することができる。 
2. B. 協学課題の分析力  成果物を作成するために、適切に課題の内容を分析することができる。 
3. C. 到達解の表現力  成果物を作成するために、適切に自分の考えを表現することができる。 
4. D. 協働作業への貢献  ・マナーを持ってグループ活動に参加できる。

・他者と協力し、定められた時間を有効に利用して活動できる。 
授業計画
No 進度・内容・行動目標 講義 演習・その他 授業時間外学習
1. 教室テーマ等決定次第更新します。

教室テーマは「システムを考える」であり、以下の協学課題

(1) 科学システムデザインを考える(担当:井上 元)

(2) 地域からシステムを考える(担当:八木 信一)

(3) 図形のシステムを考える(担当:斎藤 新悟)

について授業を進めます。 
◯ 
グループ作業   
2. ■協学課題(1) 科学システムデザインを考える(担当:井上 元)

スマートフォン、電気自動車、VR等、新たな『科学技術』により社会システムは日々変化しているが、我々は一体この『科学技術』と『社会システム』の本質を理解しているのであろうか?そして未来の社会において、この『科学技術』はどのように提供され、そしてどのような形で利用されなければならないのか? 日常の車、電車、飛行機の利用、身の回りの日用品、衣食住とエネルギーの関わり合い、そして最近ではスマホやパソコンの利用、ネットショッピング、ICTとのエネルギーの関係性とその未来、また少子高齢化、地方過疎化などの社会変化におけるエネルギー問題の位置付けなど、我々は未来のよりよい社会のために何を考えないといけないのか?様々な状況を考えた上で、"あるべき"技術やシステムと"あるべき"社会について考えていく。本教室では、まず、未来予測手法に基づいてグループごとに1つの「未来トレンド」を考え、文献、新聞、インターネットなどを使い、現状の社会問題と未来における課題を考える。そしてその課題解決に関わる技術を追究する。そして想定する社会問題解決に繋がる新たな「システム」をデザインする。最後に、各グループでプレゼンを行い、教室全体で成果を共有する。本授業を通じて、異なる分野の仲間とともに意見を共有し、固定概念に捉われず本質を見極める洞察と、独創的かつ柔軟な提案ができる力を身につけることを目指す。

【第1週】
・科学システムデザインに関する趣旨の紹介
・科学技術と、それを活用したシステムに関してトピックを紹介
・社会システムの将来像に関して具体的な対象を調べる(家庭、運輸、工場、資源、再生エネ、未利用、ライフスタイル、IT、新技術など)
・フォアキャスティング、バックキャスティング、ホライゾンスキャニングの説明
・自分が調査すべき項目について調べ、概要をレポートにまとめる(レポート1)。

【第2週】
・レポート1の発表。それぞれの項目をグループ内で選んだ問題に生かすために不足している点はないかなどを議論する。
・各班が考える未来予測に必要なメガトレンドの発表
・追加調査項目の検討
・プレゼンテーション内容の議論と作製

【第3週】
・プレ発表,コメント票作製
・コメントのフィードバック
・プレゼン資料作成

【第4週】
・全体へプレゼンテーション(パワポ,ブース展示)
・全体討議 
◯ 
グループ作業  【第1週】
レポート1を完成させる。

【第3週】
担当項目の追加調査

【第4週】
最終発表資料を提出 
3. ■協学課題(2) 地域からシステムを考える(担当:八木 信一)

私たちの一生(ゆりかごから墓場まで)の間には、さまざまな「地域」との出合いがある。本授業では、それらの地域を「システム(様々な要素によって構成されており、なおかつそれぞれの要素が相互に関係性を持っている様子や仕組みのこと)」という観点から考えていくが、とくにシステムを構成する要素のなかでも、システムを持続可能にしていくための基盤にあたる「環境」を中心に取り上げていく。具体的には、私たちが日々捨てている「廃棄物」、私たちが日々使っている「エネルギー」、そして九州のいくつかの地域において耐え難い経験をした「公害」、この3つのテーマから「問題を生み出すシステム」を把握・理解すること、そして「問題を解決する(または問題の経験を踏まえてより良い社会にしていく)システム」へ変えていくための方策を考えることを、受講者のみなさんと一緒に行っていきたい。


【第1週】
・地域から考えるために
・環境と経済をつかむ

【第2週】
・廃棄物から考える

【第3週】
・エネルギーから考える

【第4週】
・公害から考える 
◯ 
グループ作業  【第1週】
テキスト第1章の事前学習

【第2週】
テキスト第3章の事前学習

【第3週】
テキスト第6章の事前学習

【第4週】
テキスト第2章の事前学習 
4. ■協学課題(3) 図形のシステムを考える(担当:斎藤 新悟)

数学では,個々の数や関数などの数学的対象を調べることももちろん重要ですが,それらの間の関係を調べ,全体としてどのような「システム」を形成しているかを考察することも非常に重要です。この授業では,図形を構成する点のつながり具合を考察する位相幾何学(トポロジー)という分野に焦点を当て,実際に図を描いたり立体に触れたりすることで,発見的な過程をたどりつつ位相幾何学の一端に触れていきます。

【第1週】
・握手の補題
・Spernerの補題

【第2週】
・Eulerの多面体定理

【第3週】
・正多面体が5種類しかないこと
・4色定理

【第4週】
・Mobiusの帯を半分に切る
・教場レポート 
◯ 
グループ作業  特になし 
授業以外での学習にあたって
宿題の結果を題材にして個人演習やグループ討論を進めることがしばしばあるため、宿題を忘れないようにすること(宿題を忘れるとグループの他のメンバーにも迷惑をかけてしまうことを肝に銘じておく)。 
テキスト
協学課題(2) 地域からシステムを考える(担当:八木 信一):
八木信一・関耕平『地域から考える環境と経済:アクティブな環境経済学入門』(有斐閣ストゥディア、2019年)

授業では、テキストのうち序章・第1章(第1週)、第2章(第4週)、第3章(第2週)、第6章(第4週)を取り上げる予定です。目次等の詳しい内容については、有斐閣HP(http://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641150676)を参照してください。 
参考書
授業資料
成績評価
評価方法・観点 観点No.1 観点No.2 観点No.3 観点No.4 観点No.5 観点No.6 観点No.7 観点No.8 備考(欠格条件・割合)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
◯ 
◯ 
◯ 
 
 
 
 
 
30% 
 
 
 
◯ 
◯ 
 
 
 
 
20% 
 
◯ 
◯ 
 
◎ 
 
 
 
 
50% 
成績評価基準に関わる補足事項
グループ作業や個人演習を通して、幅広い視野をもって問題を発見する姿勢、問題の解決を目指して学び続ける態度と技能、専門を異にする他者と協働できる能力の涵養を重視する。そのため、出席していてもグループ作業に参加していない者については遅刻と同等に取り扱う。 
ルーブリック
学習相談
担当教員に適宜電子メール等で連絡すること。

斎藤の連絡先は次の通り:
研究室:センター3号館3503号室(九大ゲートブリッジの向こう側です)
メールアドレス:zssaito@artsci.kyushu-u.ac.jpa(最初のzと最後のaは削除してください) 
添付ファイル
授業担当者の実務経験有無
授業担当者の実務経験内容
その他
第1回の授業は椎木講堂を予定しています。その他、前期の期間中に掲示板等にて連絡することがあります。

グループ討論の形式にどうしてもなじめない学生は早目に担当教員へ申し出てください。

また、担当教員のうち八木は、Twitter(@yatsukiclasqdai)でも授業に関する連絡を行いますので、受講者は適宜確認してください。なお、フォローの必要はありません。 
更新日付 2019-09-18 20:16:19.409


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