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講義科目名 起業価値評価(特論) 
講義題目
授業科目区分 展開科目 Special Skill Development Courses 
開講年度 2018 
開講学期 後期 
曜日時限 後期 土曜日 4時限
後期 土曜日 5時限
必修選択 選択 Elective 
単位数
担当教員

高田 仁

開講学部・学府 大学院基幹教育科目 
対象学部等 全学府 All Graduate School 
対象学年 大学院生 Graduate Students 
開講地区 伊都地区
その他
(自由記述欄)
【教室】
伊都キャンパス イーストゾーン2号館2階 E-208
→12/8より E-211に変更                                 
                              
【日程】
9/29 ,10/6, 10/20, 11/3(祝), 11/17, 12/8, 12/22, 1/26
※9/29は4限目のみ                                      

【講義時間】
14:50〜18:10(途中休憩含) 



履修条件
「ニュービジネス・クリエーション」、「アントレプレナーシップ・マーケティング応用」などの応用科目が履修済みであることが好ましい。 
授業概要
 知識経済では、企業にとって事業開発・技術開発の過程で自前主義に固執することなく、外部資源の導入を選択肢に持つことは重要な戦略のひとつである。このとき、企業間のアライアンスのみならず、大学や公的研究機関との連携によって目的を達成することを戦略の中心に据える例も近年増加している。翻って大学においては、研究成果の社会普及がミッションのひとつに位置づけられ、各所で産学連携への取り組みが活発化している。
 本講義では、近年注目を集めている産学連携について、その目的や意義、効果などについて学ぶ。具体的には、国内外の具体的な事例を取り上げながら、萌芽的段階にある科学技術を評価し事業化する際のポイントを理解するとともに、実務的に求められる知財のライセンス契約・共同研究契約等の実践的知識、各種シード技術情報の獲得手法、産学連携スキームの構築手法、利益相反のマネジメント手法などを習得する。これら一連の学習を通じ、産学連携を成功に導くスキル修得を目指す。
 また、QuickLookと呼ばれる科学技術商業化ツールを活用し、大学や公的研究機関が保有するシード技術を新規事業に活用する際の技術評価や市場参入戦略立案のプロセスを実践的に学ぶ。
 本講義は、外部技術の導入によって新規事業を立ち上げる企業経営者や新規事業担当者、起業家、大学産学連携部門・TLO等のスタッフ、地域の産学官連携を支援する行政マンを対象とする。 
In this course, you learn methods for evaluating how technological invention can be commercialized. Building on a foundation of actual ideas from the university, study the theory and practice involved, with a focus on examination of go-to-market strategy with patenting, licensing, and startups. 
全体の教育目標
産学連携を体系的に理解し、大学や公的研究機関が保有する科学技術成果を活用した事業化に必要な知識とスキルを修得する。 
個別の教育目標
様々な産学連携の局面においてwin-winを実現するマネジメント手法について学ぶとともに、演習を通じて実践的スキルを習得する。 
授業計画
第1回  ガイダンス
第2回  産学連携における知的財産
第3回  技術移転(1)
第4回  技術移転(2)
第5回  QuickLookを活用した科学技術商業化(1)
第6回  共同研究 
第7回  QuickLookを活用した科学技術商業化(2)
第8回  大学発ベンチャー(1)
第9回  QuickLookを活用した科学技術商業化(3)
第10回 大学発ベンチャー(2)
第11回 QuickLookを活用した科学技術商業化(4)
第12回 QuickLookを活用した科学技術商業化(5) 
第13回 QuickLookを活用した科学技術商業化(6)
第14回 QuickLookを活用した科学技術商業化 最終発表会        
第15回 1コマ目の最終発表会の続き 
キーワード
技術経営(MOT)、産学連携、技術移転、科学技術商業化、知的財産 
授業の進め方
 全15回の講義の前半では、知財やそのライセンス、共同研究、大学発ベンチャーと利益相反マネジメントなど、産学連携に関する幅広い基礎知識を学ぶ。後半では、QuickLookを活用し、シード技術の探索と評価、市場参入のシナリオ作成を含む演習を行う。なお、本演習は、九州大学が現有する技術シードを用いた実践的なものとする予定である。 
テキスト
必要な資料は講義の都度配布する。 
参考書
・ビジネスクリエーション(ビル・オーレット著、2014年、ダイヤモンド社)
・スタートアップ(ダイアナ・キャンダー著、2017年、新潮社)
・理工系のための特許、技術移転入門(隅蔵康一著、2003年、岩波書店)
・TLOとライセンスアソシエイト(渡部俊也、隅蔵康一著、2002年、株式会社BKC) 
学習相談
試験/成績評価の方法等
・平常点・・・・・・・50%(課題の提出、出席と発言)
・QuickLook演習点・・・50%(発表会の得点、最終レポート評点にもとづき、チーム内の貢献度に応じて加点) 
その他
【題目】:後期「起業価値評価(特論)」ガイダンス時の資料

本文:「起業価値評価(特論)(QBS科目:産学連携マネジメント)」では、9月29日(土)のガイダンス時にディスカッションを行います。ついては、N. Reimersの論文「大学および大学教員は産業界と連携すべきか」を読んで、下記のポイントについて自身の考えを整理して講義に参加して下さい。

1.産学連携によって、大学および産業界はどのような恩恵を受けますか?
2.産学連携によって、どのような問題が生じる可能性がありますか?
3.産学連携の促進には、何が必要でしょうか?

講義でお会いするのを楽しみにしています。

高田 
添付ファイル
添付1(ライマース論文).pdf
更新日付 2018-12-05 10:48:14.908


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