履修条件
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授業概要
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シンクロトロン光(放射光ともいう)は、人間が作り出した人工の光であり、蓄積リング内を光速に近い速度で周回する電子から発生する電磁波である。1947年にアメリカにおいて加速器の電子シンクロトロンを用いて初めてシンクロトロン光が観測された。その後、多くのシンクロトロン光施設が国内外で建設された。その結果、さまざまな研究分野において飛躍的な進歩が達成されただけでなく、応用においても卓越した成果をあげている。シンクロトロン光の特徴は、(1)赤外から硬X線までに至る広い連続波長領域をカバーする、(2)きわめて明るい光であり、(3)きわめて絞られた光ビームで指向性が高い、(4)偏光している、などである。このようなシンクロトロン光を用いた物性科学についての実験的研究の理解を深めることができるよう、放射光の発生原理、種々の手法の原理や測定技術、および物性科学にかかわる先端的な研究例について解説する。
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The first synchrotron light (or synchrotron radiation) was observed in electron synchrotron at 1947 in the U.S.A. Many synchrotron light facilities have been constructed in various parts of the world. The synchrotron light is essentially important for modern science and for advance technologies. The synchrotron light has many characteristic as follows, (1) continuous spectrum from infrared into the region of hard X-rays, (2) very large brightness over wide energy range, (3) linear polarization in the plane of electron orbit, (4) narrow-directivity X-rays, and so on. In this lecture, I present the mechanism of synchrotron light generation, measurement technologies using synchrotron light, and the experimental cases of modern material science.
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全体の教育目標
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シンクロトロン光の発⽣原理と、シンクロトロン光を使った各種測定について理解してもらい、物質科学に関する知⾒を深める。
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個別の教育目標
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シンクロトロン光施設を利⽤した材料分析法を個々の修了研究のために利⽤する。
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授業計画
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平成28年度の実施内容は次の通り。1回目(6/15):シンクロトロン光の利用、2回目(6/22):シンクロトロン光の発生と特徴の理解(Ⅰ) -従来光源との比較-、3回目(6/29):シンクロトロン光の発生と特徴の理解(Ⅱ) -相対論的電子が引き起こす世界-、4回目(7/13):ビームライン技術-分光・反射・集光-、5回目(7/20):シンクロトロン光を利用した実験(Ⅰ)-光と物質の相互作用とX線の吸収-、6回目(7/27):シンクロトロン光を利用した実験(Ⅱ)-様々な実験-。
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キーワード
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シンクロトロン光、放射光、XAFS、 XPS、SAGA-LS
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授業の進め方
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プロジェクタを使った講義形式で⾏い、毎回資料を配布する。
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テキスト
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参考書
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「放射光科学⼊門」渡辺誠・佐藤繁編(東北⼤学出版会) 「シンクロトロン放射光 科学への基礎的応⽤」市村禎⼆郎・籏野嘉彦・井⼝洋夫編(学会出版センター) 「放射光ビームライン光学技術入門」大橋治彦・平野馨一(日本放射光学会)
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学習相談
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試験/成績評価の方法等
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その他
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添付ファイル
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更新日付
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2016-07-06 08:39:17.859
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