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講義科目名 化学反応工学特論 
講義題目
授業科目区分 専攻授業科目又は関連授業科目(major courses or related courses) 
開講年度 2016 
開講学期 前期 
曜日時限 前期 火曜日 1時限
必修選択 学府要項を確認のこと。(refer to the Guidelines for IGSES) 
単位数 2.0 
担当教員

則永 行庸

開講学部・学府 総合理工学府 
対象学部等 総合理工学府(IGSES) 
対象学年 修士課程(Master’s Program) 
開講地区 筑紫地区
その他
(自由記述欄)



履修条件
熱力学の基礎を習得していることが望ましい。 
授業概要
化学工学は,物質とエネルギーの変換過程(プロセス)を定量的に理解かつ予測するための学問であって,単位操作から始まり,反応工学,移動現象論,プロセスシステム工学などへと拡大を遂げた.
本講義では,化学工学の中でもとりわけ反応器の合理的設計法を主要な課題とする反応工学の概要を知り,その基礎を習得する.
世の中に流通している化学製品は,原料である炭化水素(石炭,石油,天然ガスなど)を処理し,我々の手に届く最終製品となるまでに,いくつかの化学反応器によってその姿を変え我々の生活を豊かにしてくれる.
本講義では,我々の生活になくてはならない化学製品を生み出す化学反応器を設計するために必要な知識とノウハウを取得すること目的に,以下の事項について演習を交えながら解説する.
1.反応器概論.2.気体エンタルピーの計算方法と化学反応平衡定数の求め方(水性ガスシフト反応,メタンのスチームリフォーミング).3.反応器周りの物質収支,熱収支の計算方法.4.液体反応器の実験室データから工業化に至るスケールアップ(ポリスチレン重合プロセス).5.石油の流動接触分解をはじめとする流動層反応器についての解説. 
全体の教育目標
化学製品を生み出す化学反応器を設計するために必要な知識と手法の習得 
個別の教育目標
以下の事項について学習することを目標とする。
・様々な種類の化学反応器の仕組みと原理
・工業的に重要な反応の平衡定数の求め方
・反応器周りの物質収支,熱収支の計算方法
・液体反応器の実験室データから工業化に至るスケールアップ法
・石油の流動接触分解をはじめとする流動層反応器の概要 
授業計画
・ガイダンスと反応器概論,反応器設計に必要となる情報
・気体反応器 I 化学平衡 アンモニア合成を例に
・気体反応器 I 化学平衡 メタン,エタン,プロパンの水蒸気改質反応
・気体反応器 II 熱収支・反応器出口組成・熱流量の計算 シフト反応器の設計
・液相反応器の設計 スケールアップの手順、流れ・混合の影響、反応器シミュレーター
・流動層反応器の概要 循環流動層反応器(FCCプロセス) 
キーワード
化学工学、反応器、設計、化学平衡、反応速度論、数値計算、プロセスシミュレーション 
授業の進め方
各自PCを用いた演習が中心 
テキスト
資料を配付. 
参考書
「化学工学便覧」 化学工学会編,丸善
「解説 反応操作設計」 久保田宏,日刊工業新聞社 
「化学プロセス計算」、浅野康一、共立出版(1987) 
学習相談
随時 事前にアポイントが必要 
試験/成績評価の方法等
レポート、試験、演習、出席状況に基づいて判定する. 
その他
PCを備えたE-learning室で講義を実施する。 
添付ファイル
更新日付 2016-04-08 18:24:41.957


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