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講義科目名 映像表現プロデュース論 
科目ナンバリングコード DES-VCD2431J 
講義題目
映像表現プロデュース論 
授業科目区分 専攻教育科目 Specialized Education 
開講年度 2016 
開講学期 後期 
曜日時限 後期 木曜日 2時限
必修選択 選択必修 Required elective 
単位数 2.0 
担当教員

脇山 真治

開講学部・学府 芸術工学部 
対象学部等 芸術工学部 画像設計学科 Department of Visual Communication Design 
対象学年 学部2年 Undergraduate second grade 
開講地区 大橋地区
使用言語 日本語(J) 
使用言語
(自由記述欄)
日本語 
教室  
その他
(自由記述欄)



授業概要
映像の応用領域は、劇場映画やテレビにとどまらず、博覧会、セレモニー、アミューズメント、販売促進、博物館、記録、教育や訓練など常に拡張しつづけている。授業では映像が発見されて技術的に確立する過程を明らかにして、技術と表現がともに進化する経緯を、実際の作品を交えて論じる。さらに映像の応用事例、例えば大型映像、立体映像等を具体的にとりあげ、個々の表現特性やシステム概要、技術、市場性、制作上の諸問題について論じる。後半は特にマルチ映像の表現論・構成論が中心となる。 
キーワード
映像史、マルチ映像、大型映像、立体映像、デジタルシネマ、映像展示 
授業形態
(項目)
授業形態
(内容)
使用する教材等
履修条件等
学部の2年生以上であること。
授業は日本語で行うので、日本語を十分理解できること。 
履修に必要な知識・能力
専門用語が頻出するが、その都度解説をする。しかしながら他学科からの受講生のための、基礎用語の説明はしないので、自身で調べて授業に備えてほしい。 
到達目標
No 観点 詳細
1. A:知識・理解  「映像」とは何かについて、具体的な事例をもとに、予備知識のない相手にもわかるように説明できる 
2. B:専門的技能  授業ででてくる専門用語を、正しく説明できる。たとえば、J.ニセフォールニエプス、プラキシノスコープ、ODSなど 
3. C:汎用的技能  フィルム、アナログ映像の基本をデジタル映像の考え方に応用する。映画・写真・テレビの伝統的メディアを、今日的な映像展示に応用できる。 
4. D:態度・志向性  商業施設、文化施設、イベント等への関心を持ち、それらに使われている映像のコンテンツや先進的技術について概要を把握できる。 
授業計画
No 進度・内容・行動目標 講義 演習・その他 授業時間外学習
1. 1回:オリエンテーション
履修のためのガイダンス。「映像」の表現と技術の拡張性について、概要を説明し、授業の目的や全体のプログラムについて説明する。 
 
   
2. 2回:映像の起源
写真、映画、テレビ等の代表的な映像メディアについて、その原理の発見や開発の歴史と、総合の技術的な関わりについて論じる。 
 
   
3. 3回:1900年パリ万国博覧会と映像展示
19世紀の総括として開催されたパリ万国博覧会を概観し、このとき出展された代表的な映像展示について、発想、技術、表現、歴史的意義等について論じる。 
 
   
4. 4回:映像表現のあゆみ(1)
劇場映画やテレビを含め、コミュニケーションメディアとしての映像が、どのようにして新しい表現を手に入れ、それが社会的に活用されたかを検証する。 
 
   
5. 5回:映像表現のあゆみ(2) 
 
   
6. 6回:プレゼンテーションと映像
プレゼンテーションに映像を活用することの意義を考える。実例を交えながら、プレゼンテーションの効果、演出、映像活用の条件、問題点、表現の特徴等を解説する。 
 
   
7. 7回:大型映像
大型映像を概説する。大型映像とは何か。技術開発の歴史、表現の特性と効果、最近のソフトの特徴、大型プロジェクター情報、デジタル映画館等。 
 
   
8. 8回:3D・立体映像
現在は第3次立体映像ブームといわれる。しかし劇場映画や展示映像では立体映像は表現手法の一つとして定着しつつある。その現状と最新技術を概説する。 
 
   
9. 9回:マルチ映像(1)
概論編。マルチ映像とは何か。具体的な応用事例を見ながら、マルチ映像の概念を理解する。マルチ映像の発生と歴史を追いながらその進化の過程をみる。 
 
   
10. 10回:マルチ映像(2)
モンタージュ編。1画面映像とマルチ映像の構成の違いとメッセージの組み立ての違いについて。映像が増えることの意味、比較・対照・対比による対象の本質に迫るプロセスを論じる。 
 
   
11. 11回:マルチ映像(3)
スプリット・スクリーン編。テレビや映画の1画面を分割してマルチ映像として表現することがある。特にテレビ番組やCMでの利用の社会的背景や、表現の根拠等について論じる。 
 
   
12. 12回:マルチプルモンタージュ
マルチ映像の構成方法=マルチプルモンタージュの基本を論じる 
 
   
13. 13回:デジタルシネマ
多くの映画館で「デジタルシネマ」が稼動し始めている。デジタルシネマの概念、フィルムとの共存、システム、技術的な可能性について論じる。 
 
   
14. 14回:その他の映像表現の応用
プロモーション映像、博展映像など展示映像の現状 
 
   
15. 15回:総括・映像の時代
エンターテインメントと映像、プロモーション映像等を補足しながら、「映像の時代」を総括する。課題について説明する。 
 
   
授業以外での学習にあたって
テレビや映画を問題意識をもって観賞することはもちろんの事、博物館等の文化施設、イベント、商業施設等に足を運び、日常生活や社会のさまざまな場面での映像の応用事例を、積極的に見るよう心がけてほしい。 
テキスト
テキストの指定はない。 
参考書
・岡田晋 『映像学・序説』 九州大学出版会,1981年  
・京都造形芸術大学編 『映像表現の創造特性と可能性』 角川書店,平成12年  
・日本展示学会編 『展示学事典』 ぎょうせい,平成8年   
授業資料
その都度参考資料を配布する。 
成績評価
成績評価基準に関わる補足事項
最終レポートは、提出すれば必ず単位を認定するとは限らない。レポートは0点~100点で評価するため、不十分な内容の場合は、全出席であっても不合格となることもある。 
ルーブリック
学習相談
適宜行う。 
添付ファイル
授業担当者の実務経験有無
授業担当者の実務経験内容
その他
なし 
更新日付 2016-06-09 14:09:00.998


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