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No
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進度・内容・行動目標
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講義
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演習・その他
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授業時間外学習
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1.
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記譜法1 伝統的な音楽では五線譜法以外にもさまざまな記譜法が用いられている。まず、雅楽、声明、能、琵琶楽、三味線楽など日本の記譜法を学び、これらの記譜法が、種目の特徴にあわせて作られていることを知る。
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◯
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復習
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2.
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記譜法2 アジアの記譜法を中心に学ぶ。中国の工尺譜、減字譜、韓国の井間譜、チベット声明の楽譜などを解説する。また、敦煌琵琶譜やユダヤ聖歌の記譜法など未解読譜について学び、訳譜を実習する。
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◯
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復習
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3.
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音楽データベース 楽譜情報のデータベースが組織的に作られることで,音楽研究は飛躍的に進歩することになる。EsAC, KERN, MuseData, SMDL, また,日本の伝統音楽のためのデータ形式を知り,楽譜情報の標準化について学ぶ。
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◯
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復習
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4.
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旋律パターンの分類 旋律パターンは楽曲の中で明示的でなく文脈依存的である。よって,パターンの抽出と分類には相応の工夫が要求される。データベースを用いた旋律パターンの類似性評価と分類のさまざまな手法を学ぶ。
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◯
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復習
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5.
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計量音楽学 ローマックスの「計量音楽学」は,諸文化の民俗的歌唱様式を分類し,それを文化的特性と対応づけた。その分類と対応づけの方法はその後の民族音楽学に大きな影響を与えた。
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◯
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復習
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6.
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演奏の分析1 近年では、20世紀に録音された歴史的演奏自体を研究対象とする音楽研究が増えている。統計解析的手法が使われることもあり、音楽研究の裾野は着実に広がっている。まず、ピアノの歴史的演奏の分析例を検討する。
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◯
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復習
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7.
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演奏の分析2 ピアノ以外の楽器と管弦楽の歴史的演奏の分析例を検討し、音楽史研究とこれらの研究とがどう補いあうのかについて述べる。20世紀の演奏史はこうして書きかえられつつある。
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◯
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復習
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8.
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シェンカーの旋律簡約法 シェンカーは,楽曲の階層構造の分析の枠組みを示した。それは,調性のみならず無調の音楽から民族音楽まで応用範囲を持つ。「基本構造」「基本線」「延長」「簡約」の考え方,楽曲を3層で捉える方法を学び実習する。
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◯
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復習
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9.
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生成文法派の音楽理論 レアダールとジャッケンドフによる「調性音楽の生成理論」は,シェンカーの階層理論を展開し,さらに,チョムスキーの生成文法の方法を導入した今日もっとも影響力を持つ音楽理論であり,実装も試みられている。
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◯
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復習
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10.
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マイヤーの意味と情動の理論 アメリカ音楽理論の礎を築いたマイヤーの音楽論を学ぶ。傾向性・禁止の情動のモデル。仮説的意味・明示的意味・確定的意味による音楽の意味のモデル,詩脚法に基づくリズムの分析法について学び実習する。
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◯
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復習
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11.
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暗意=実現モデル 旋律の予期に関するナームアの暗意=実現モデルを学ぶ。それは連続する3音の窓とクロージャーの設定により,旋律のアーキタイプを8つに分類する汎様式的モデルで,ゲシタルト心理学の考え方も取り入れられている。
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◯
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復習
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12.
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記号論による音楽モデル ナティエの記号論によるモデルは,楽曲分析において柔軟なシンボル的操作を可能にする。この他,授業では,ナティエのコミュニケーション・モデルと,リドフやヴォーの記号論的分析についても講ずる。
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◯
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復習
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13.
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現代の民族音楽学 ゼンプ,フェルドらによる民族誌的研究の影響の下に,民族音楽学は新しい局面を迎えた。現代の民族音楽学は,音楽をめぐる言説と概念化の記述方法に新たな展開を見せている。
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◯
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復習
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14.
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現代の音楽美学 グッドマン,コーカーらの形式主義的音楽美学を軸に,アドルノの音楽美学,ブルレの音楽的時間論,リッサの引用論,ゴドロヴィチの演奏論など現代の音楽美学の主潮流を学ぶ。
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◯
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復習
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