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講義科目名 課題協学B 
科目ナンバリングコード KED-ICL1121J 
講義題目
テーマⅤ(裏を読む) 
授業科目区分 課題協学科目 Interdisciplinary Collaborative Learning of Social Issues 
開講年度 2016 
開講学期 前期 
曜日時限 前期 火曜日 3時限
前期 火曜日 4時限
必修選択  
単位数 2.5 
担当教員

林 篤裕

開講学部・学府 基幹教育科目 
対象学部等  
対象学年  
開講地区 伊都地区
使用言語 日本語(J) 
使用言語
(自由記述欄)
教室 2212, 2215, 2216, 2406(合同) 
その他
(自由記述欄)
【複数担当教員】マシュー・オーガスティン、久場 隆広 



授業概要
この科目では専門分野の異なる3名の教員が一つのクラスを担当し、各々異なった視点から、教室テーマに沿い、かつ、グループ学習に適した題材(協学課題)を提供します。授業ではみなさんが協学課題を考えるために必要となる講義に加えて個人演習やグループ作業を実施し、幅広い視野をもって問題を発見する姿勢や問題の解決を目指して学び続ける態度と技能、専門を異にする他者と協働できる能力を養うことを目的としています。 
In this subject, three professors with different areas of expertize take turns in teaching the three classes. Each professor presents cooperation challenges from his or her point of view related to the classroom theme they provide. In addition to listening to a lecture that helps them to understand the cooperation challenges, students do individualized tasks and group works as well. This subject aims to cultivate a positive attitude to discovering problems from a wide perspective, resoluteness and skills to continue learning to solve the problems, and the ability to cooperate with others with different specialties. 
キーワード
物事の両面、多面的・多角的な視点、批判精神、大学での学び方、情報の取捨選択、社会を生き抜く力 
授業形態
(項目)
授業形態
(内容)
使用する教材等
履修条件等
特になし 
履修に必要な知識・能力
特にないが、以下のような姿勢で取り組むのが望ましい。

・図書やインターネットを活用して情報を収集する
・他者と協力して建設的に意見を交換する
・さまざまな社会問題に広く関心を持つ 
到達目標
No 観点 詳細
1. A協学課題の理解力  成果物を作成するために、適切に課題の趣旨を理解することができる。 
2. B協学課題の分析力  成果物を作成するために、適切に課題の内容を分析することができる。 
3. C到達解の表現力  成果物を作成するために、適切に自分の考えを表現することができる。 
4. D協働作業への貢献  ・マナーを持ってグループ活動に参加できる。
・他者と協力し、定められた時間を有効に利用して活動できる。 
授業計画
No 進度・内容・行動目標 講義 演習・その他 授業時間外学習
1.  この科目では専門分野の異なる3名の教員が一つのクラスを担当し、各々異なった視点から、教室テーマに沿い、かつ、グループ学習に適した題材(協学課題)を提供します。授業では皆さんが協学課題を考えるために必要となる講義に加えて個人演習やグループ作業を実施し、幅広い視野をもって問題を発見する姿勢や問題の解決を目指して学び続ける態度と技能、専門を異にする他者と協働できる能力を養うことを目的としています。

 この授業は基本課題「共生を考える」に基づいて構成されており、課題協学Bに属しています。教室テーマは「裏を読む」であり、次の3つの協学課題、

(1) 環境の裏 (担当:久場 隆広)
(2) 歴史の裏 (担当:マシュー・オーガスティン)
(3) 情報の裏 (担当:林 篤裕)

について授業を進めます。それぞれ以下に説明するような観点・アプローチから、「物事の裏」という共通の主題に取り組みます。

 協学課題(1)では、環境問題の本質やその解決策について、「表」からは見えてこないこと、そして、「裏」からあるいは「斜め」から見えてくること、「裏ワザ」を見つけることを中心に、皆さん方と共に考え、議論してもらいます。ヒトあるいは生物を取り巻く環境、例えば、自然環境、大気・水・地圏環境、さらには、社会環境はいずれも多面的で、そして、複雑です。環境保全あるいは環境浄化の技術やシステムを適用しようとすると、そこには多くの利害関係者の存在に気づくでしょうし、最適な解や最適な方策を見つけることの困難さに気づくはずです。大学を卒業し、各分野の専門家 (プロフェッショナル) となる皆さんには専門職での倫理観 (専門職業倫理)に加えて、環境倫理も求められます。環境を「裏」から眺めてみると、何が見えてくるでしょうか? 共に、考えていきましょう。

 また、協学課題(2)では、いわゆる「歴史問題」あるいは「歴史認識問題」について、新聞・テレビ・インターネットなど各種メディアによる報道や情報だけでは十分に理解しにくい歴史とその解釈をめぐる争点の本質に迫ります。その上で、歴史問題・歴史認識問題を克服することは可能なのかどうか、もし解決策があるとすればそれは一体何なのかなどについて、皆さんとともに考えながら議論してもらいます。近年の国際関係や国家イメージにも悪影響を与えている本問題は政治による歴史の濫用が原因であるといわれている以上、いまだからこそ歴史認識について考えてみる必要があるのではないでしょうか。

 最後に、協学課題(3)では、実社会で日頃何気なく接している情報について、我々はどの様に付き合えば良いかをいくつかの実例を通して考えていこうと思います。新聞、テレビ、雑誌、インターネット、SNS等々の様々なニュースソースから我々は多くの情報を得ることができるようになりましたが、これらを如何に読み解いて自分の行動・判断に活用していけば良いかを皆さんと共に議論したいと思います。また、後半では情報を発信する側についても考察できればと考えています。これらの過程において、論理的な思考を行う練習や他人に自分の意見を正しく伝える技術についても簡単に紹介できればと思っています。いろいろな視点から「情報」を一緒に考えてみませんか? 
◯ 
グループ作業   
2. 協学課題(1):環境の裏 (担当:久場 隆広)

 協学課題の中を、環境の表裏についての〔ウォーッムアップ (点火する)〕、〔コミュニケート (意識を共有する)〕、〔ディグ (掘り下げる)〕、〔プレゼン (説明する、耳を傾ける)〕の小課題に分け、順に検討していくに従って考察を深めていく。その過程では個人での調査活動やグループ学習を行い、最後には個人ごとに全員に発表を行なってもらう。 
◯ 
グループ作業   第1~第2週では、週ごとに行ったことの要約を報告書にまとめてもらう。また、第4週の授業の冒頭に、使用するプレゼン資料の印刷物を提出してもらう。 
3. 協学課題(2):歴史の裏 (担当:マシュー・オーガスティン)

 協学課題の中を[歴史認識問題の意味と本質]、[文献講読]、[歴史認識の表裏]、[全体発表]の小課題に分け、順に検討していくに従って考察を深めていく。その過程では担当教員による講義、インターネットでの情報検索や文献講読などを手がかりに、個人での調査活動やグループ学習を行い、最後には班ごとに発表を行ってもらう。 
◯ 
グループ作業   第1~3週では、授業時間内に終わらない作業を完成させることで発表に備えてもらう。第4週の発表後、個人で最終レポートを作成してもらう。 
4. 協学課題(3):情報の裏 (担当:林 篤裕)

 協学課題の中を〔情報に接する〕、〔情報を吟味する〕、〔情報を見極める〕、〔情報を発する〕、〔情報発信の実践〕、〔情報の裏〕の小課題に分け、週ごとに順に検討していくに従って考察を深めていく。我々は世間にあふれている情報とどのように接し、利用・判断して行けば良いかを実例を参考にしながら考えてもらい、今後社会に出た際の処世術の端緒としてもらおうと思っている。これらの過程では個人での調査活動やグループ学習を行い、最後には班ごとに口頭発表を実践してもらう。
 具体的な活動としては、第1~第2週ではテーマに沿った資料をニュースソースから収集してきてもらい意見交換をする。第3週では口頭発表に備えての説明資料を班ごとに作成してもらう。そして、最終週である第4週では班単位での口頭発表をしてもらうと共に、発表内容をレポートとして提出してもらう。 
◯ 
グループ作業   第1~第2週では、テーマに沿った資料をニュースソースから収集してきてもらう。第3週では、口頭発表に備えて説明資料を収集してきてもらう。また、第4週では口頭発表の準備と発表内容をまとめたレポートを作成してもらう。 
授業以外での学習にあたって
宿題の結果を題材にして個人演習やグループ討論を進めることがしばしばあるため、宿題を忘れないようにすること(宿題を忘れるとグループの他のメンバーにも迷惑をかけてしまうことを肝に銘じておく)。 
テキスト
講義の進捗に応じて教員が指定することがある。 
参考書
講義の進捗に応じて教員が指定することがある。 
授業資料
講義の進捗に応じて教員が準備し配布する。 
成績評価
評価方法・観点 観点No.1 観点No.2 観点No.3 観点No.4 観点No.5 観点No.6 観点No.7 観点No.8 備考(欠格条件・割合)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
◯ 
◯ 
◯ 
 
 
 
 
 
30% 
 
 
 
◯ 
◯ 
 
 
 
 
20% 
 
◯ 
◯ 
 
◎ 
 
 
 
 
50% 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
その他(自由記述1) 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
その他(自由記述2) 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
その他(自由記述3) 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
成績評価基準に関わる補足事項
ルーブリック
学習相談
・ 授業に関わる活動(課題への取り組み、グループでの活動等)に困難を感じた際には、できるだけ早く担当教員に相談してください。
・ 相談は随時受け付けます。担当教員に授業の際や電子メール等で相談してください。 
添付ファイル
授業担当者の実務経験有無
授業担当者の実務経験内容
その他
1) グループ討論の形式にどうしてもなじめない学生は早目に担当教員へ申し出てください。
2) 講義には毎回パソコンかタブレット端末を持って望んで下さい。
3) 教員からの連絡は大学が学生に支給したメールアドレスに対して行うので、毎日確認する習慣を付けて下さい。
4) 教員によってはMoodleで資料を提供する場合があります。
5) 教員の連絡先メールアドレスは以下の通りです。必要に応じてお使いください。
久場: kuba(at)civil.kyushu-u.ac.jp
オーガスティン: augustine(at)scs.kyushu-u.ac.jp
林: hayashi(at)artsci.kyushu-u.ac.jp
※【注意】メールアドレス中の(at)を@マークに置き換えて利用下さい。 
更新日付 2016-03-30 17:39:55.378


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