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講義科目名 水文工学 
科目ナンバリングコード AGR-AEE2243J 
講義題目
授業科目区分 (農)専攻教育科目
(Agr)Major Subject 
開講年度 2016 
開講学期 後期 
曜日時限 後期 火曜日 3時限
必修選択 選択(Elective) 
単位数
担当教員

脇水 健次

開講学部・学府 農学部 
対象学部等 生物生産環境工学分野(Environmental System Engineering) 
対象学年 学部3年(The 3rd year) 
開講地区 箱崎地区
使用言語 日本語(J) 
使用言語
(自由記述欄)
教室 2-215 
その他
(自由記述欄)



授業概要
「水文工学」は,地球上の水についての大切な応用の学問である.この科目は,水の発生,分布,循環および周囲の環境との相互作用を扱う.その中でも,特に,地上に降った雨が,一部は地中に侵入し,一部は地表を流れ,多くの水文学的プロセスを経て,再び大気中に戻るという「水文学的循環」について解説し,それらの過程と人間生活や農業との関わりについての理解し,より深く理解するために演習問題も解く.
<授業で扱うトピックス>
1.水文学的循環 2.降水 3.人工降雨・降雪 4.面積雨量 5.気象用レーダー 6.蒸発散 7.侵入・湛水・流出 8.降雪・積雪 9.ハイドログラフ 10.過剰降雨量と直接流出量 11.降雨損失 12.小・中流域の流出特性および解析法

<授業の進め方>
1)授業ではテキスト(水村和正著「水文学の基礎」)を中心にスライドも使用し,一部演習を交えながら進めてゆく.
2)授業内容の理解度を深めるために,毎週,演習問題のレポートを課す.問題数は総計30題程度を予定している.レポートは添削して返却する.返却時に出来の良くなかった問題は解説する.

*この授業科目は,生物生産環境工学分野(農業土木プログラム)では指定科目であり,プログラムの学習・教育目標A,C1,C2,C3に関連している. 
“Hydrology” is one of the important applied subjects about the waters of the earth. This subject is the science that deals with of these waters, their occurrence, distribution, circulation, and their interaction with their environment.
And then, the details of this subject are as follows;
a) Hydrologic cycle, b) Water resources, c) Mechanism of precipitation, d) Areal rainfall (Arithmetic mean method, Isohyetal method, Thiessen method ), e) Evapo-transpiration, f) Influent seepage, ponding, and runoff, g) Snowfall and snow-cover, h) Hydrograph (Direct runoff, interflow, and base runoff), i) Abstraction, j) Characteristics and analysis of the runoff in the small and medium-sized watershed (Rational formula method, Kinematic wave method, Diffusion wave method, Runoff curve number method, and Unit hydrograph method) 
キーワード
水文学的循環,水文学的プロセス,降水,人工降雨・降雪,面積雨量,気象用レーダー,ポテンシャル蒸発量,実蒸発散量,侵入,湛水時間,表面流出,ハイエトグラフ,降雪量,積雪量,ハイドログラフ,基底流,過剰降雨量,直接流出量,降雨損失,再現期間,合理式法,運動学的波法,拡散波法,流出曲線番号法,単位図法 
授業形態
(項目)
授業形態
(内容)
使用する教材等
履修条件等
授業の自己学習として,
1)演習問題のレポートを作成する際,テキストを熟読し数式等を理解し,疑問点を明らかにしておくこと.
2)不備・誤りを指摘されたレポートは,速やかに修正し,再提出すること. 
履修に必要な知識・能力
授業では,物理学や数学(微分や積分)の基本的知識も必要とするので,基礎物理学や初等関数の微分積分学をしっかりと身につけておくことが望ましい. 
到達目標
No 観点 詳細
1. A:知識・理解  1.水文学的循環について理解する.
2.限りある水資源(世界と日本)の実態について理解する.
3.降水のメカニズムおよび人工降雨・降雪法について理解する.
4.気象用レーダーを用いた降雨量・降雪量の測定法およびその原理について理解する.
5.面積雨量の求め方について理解する.
6.水文学の基礎概念(蒸発・蒸散・遮断・貯留・浸透)について理解する.
7.小・中流域の流出特性および解析法について理解する. 
2. D:態度・志向性  課題(レポート)に対して自主的,継続的に取り組む能力を養う. 
授業計画
No 進度・内容・行動目標 講義 演習・その他 授業時間外学習
1. 水文工学とは,授業日程・授業内容の説明 
◯ 
問題演習も含む  復習,レポート問題 
2. 水文学的循環 
◯ 
問題演習も含む  予・復習,レポート問題 
3. 限りある水資源(世界と日本)の実態 
◯ 
問題演習も含む  予・復習,レポート問題 
4. 降水のメカニズムおよび人工降雨・降雪法(1) 
◯ 
問題演習も含む  予・復習,レポート問題 
5. 降水のメカニズムおよび人工降雨・降雪法(2) 
◯ 
問題演習も含む  予・復習,レポート問題 
6. 気象用レーダーを用いた降雨量・降雪量の測定法およびその原理 
◯ 
問題演習も含む  予・復習,レポート問題 
7. 面積雨量の求め方 
◯ 
問題演習も含む  予・復習,レポート問題 
8. 水文学の基礎概念(蒸発・蒸散・遮断・貯留・浸透)(1) 
◯ 
問題演習も含む  予・復習,レポート問題 
9. 水文学の基礎概念(蒸発・蒸散・遮断・貯留・浸透)(2) 
◯ 
問題演習も含む  予・復習,レポート問題 
10. ハイドログラフとその特性 
◯ 
問題演習も含む  予・復習,レポート問題 
11. 小・中流域の流出特性および解析法(1)合理式法 
◯ 
問題演習も含む  予・復習,レポート問題 
12. 小・中流域の流出特性および解析法(2)運動学的波法 
◯ 
問題演習も含む  予・復習,レポート問題 
13. 小・中流域の流出特性および解析法(3)拡散波法 
◯ 
問題演習も含む  予・復習,レポート問題 
14. 小・中流域の流出特性および解析法(4)流出曲線番号法 
◯ 
問題演習も含む  予・復習,レポート問題 
15. 小・中流域の流出特性および解析法(5)単位図法 
◯ 
問題演習も含む  予・復習,レポート問題 
16. 学期末試験 
 
   
授業以外での学習にあたって
予習・復習を行うこと.特に復習を行い(課題として出す演習問題を確実に解く),次回までに不明な点を残さないことが重要である. 
テキスト
「水文学の基礎」(水村和正著,東京電機大学出版) 
参考書
なし 
授業資料
使用テキストには書かれていない事項については,補足資料などを適宜配布する. 
成績評価
評価方法・観点 観点No.1 観点No.2 観点No.3 観点No.4 観点No.5 観点No.6 観点No.7 観点No.8 備考(欠格条件・割合)
 
◎ 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
◯ 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
◎ 
◎ 
 
 
 
 
 
 
問題数は総計30題程度 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
◎ 
 
 
 
 
 
 
 
 
成績評価基準に関わる補足事項
 本授業の成績は,出席日数が2/3以上の受講生に対し,学期末試験,小テストおよび演習問題レポート(総計30題程度を予定)の提出状況,出席状況・授業時の態度により総合的に判定する.
 具体的には,学期末試験・小テストとレポート,到達目標・達成度チェック表の提出状況,出席状況・授業時の態度の配点比率を7:3とし,100点満点として評価する,但し,学期末試験の得点が基準点(60点)に満たない受講生には再試験(1回のみ実施)を課す.
 最終成績(到達目標の達成度)は,総合評価点に基づいて以下のように判定する.
 A(90点以上),B(80~89点),C(70~79点),D(60~69点),F(60点未満) 
ルーブリック
学習相談
オフィスアワー:月曜日16:30~17:30(農学部2号館608号室).
在室中は,いつでも受け付けます.気軽においで下さい. 
添付ファイル
授業担当者の実務経験有無
授業担当者の実務経験内容
その他
・「水文工学」は生物生産環境工学分野のカリキュラムにおける専門基礎科目の一つであり,農業用水や飲料水などの水資源確保や水害対策のための農業土木構造物(ダム・堤防・水路等)の設計や施工に非常に大切な科目である.
1)所定の授業回数に達しない場合は補講に努めるが,補講が不可能な場合もあり得る.
2)授業内容の確認のために3回程度「小テスト」を実施する.
3)学期末試験は必ず実施する.なお,授業,学期末試験には,電卓を必ず持参すること.
4)学期末試験については,解答例を解説するとともに,解答用紙は採点後返却する. 
更新日付 2016-04-23 17:58:02.546


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