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講義科目名 農業気象学 
科目ナンバリングコード AGR-AEE2242J 
講義題目
授業科目区分 (農)専攻教育科目
(Agr)Major Subject 
開講年度 2016 
開講学期 前期 
曜日時限 前期 月曜日 4時限
必修選択 必修(Required) 
単位数
担当教員

北野 雅治

安武 大輔

開講学部・学府 農学部 
対象学部等 生物生産環境工学分野(Environmental System Engineering) 
対象学年 学部3年(The 3rd year) 
開講地区 箱崎地区
使用言語 日本語(J) 
使用言語
(自由記述欄)
Japanese 
教室 2-213 
その他
(自由記述欄)



授業概要
農業生産は,気象環境に大きく左右されている.農業生産場(水田,畑地,園芸施設)での気象環境の動態および生物と気象環境との関係に関する物理的基礎および生理生態的基礎を習得する.さらに,気候変動・変化下での持続可能な環境保全的高収益農業生産を目指す農業気象学的方法論として,農業防災,温暖化に対する適応策,気象資源の有効利用,農業計測(環境計測と植物生体計測),施設生産の高度化技術等について学ぶ.
※九州大学農業土木プログラム(JABEE認定)の学習・教育到達目標との対応
農業気象学は,「A:数学,自然科学等の基礎学力の修得と新しい科学技術を吸収・深化させる能力」を主体的に含む科目であり,「C:農業土木技術者として必要な知識・技術の修得」における「C2:土,水,基盤,環境に関する計画・設計の基礎の理解」を付随的に含む科目である.
※JABEE認定基準1(2)との対応
農業気象学は,「d:当該分野(農業工学関連分野)において必要とされる専門的知識とそれらを応用する能力」の内容を主体的に含み,また「e:種々の科学,技術及び情報を活用して社会の要求を解決するためのデザイン能力」の内容を付随的に含む. 
Agricultural production considerably depends on meteorological environment. Students learn the physical, physiological and ecological fundamentals in relation to meteorological dynamics and its effects on crops in agricultural fields (open- and closed fields). Furthermore, students also learn the prevention of agricultural disasters, adaptive policy to global warming, effective utilization of meteorological resources, meteorological measurement, bioinstrumentation, and environmental control in greenhouses, which are methodology based on agricultural meteorology for sustainable and high profitable agriculture under climate change. 
キーワード
気象環境,植物-環境系輸送現象,植物生理生態,植物環境反応,温暖化,気象災害 
授業形態
(項目)
授業形態
(内容)
使用する教材等
履修条件等
気象学(2年生後期:選択必修)を受講していることが望ましい. 
履修に必要な知識・能力
気象環境と農業(生物生産)に興味を持って授業に臨んで欲しい.また,高校で物理を履修しなかった学生に対しても配慮した構成・内容となっている. 
到達目標
No 観点 詳細
1. A.知識・理解  農業生産場の気象環境の物理的基礎を習得する.生産対象の生物と気象環境との相互関係および植物-環境系の輸送現象に関する物理的・生理生態的基礎を習得する.農業気象災害の発生メカニズムと対策を理解する.農業に対する気候変動・変化の影響に関する知識を理解する.持続的・環境保全的農業に向けた農業気象学的戦略について議論できる能力を養う. 
2. B:専門的技能   
3. C:汎用的技能   
4. D:態度・志向性   
授業計画
No 進度・内容・行動目標 講義 演習・その他 授業時間外学習
1. 第 1回 農業気象学概要(分野,沿革,使命,内容) 
◯ 
   
2. 第 2回 放射の基礎と農業 
◯ 
   
3. 第 3回 温度の基礎と農業 
◯ 
   
4. 第 4回 湿度の基礎と農業 
◯ 
   
5. 第 5回 風の基礎と農業 
◯ 
   
6. 第 6回 降水の基礎と農業 
◯ 
   
7. 第 7回 植物-環境系のエネルギー動態 
◯ 
   
8. 第 8回 植物-環境系の水分動態 
◯ 
   
9. 第 9回 植物-環境系の炭素動態 
◯ 
   
10. 第10回 園芸施設の放射・温度環境とその制御 
◯ 
   
11. 第11回 園芸施設のガス環境とその制御 
◯ 
   
12. 第12回 農業気象災害と環境ストレス 
◯ 
   
13. 第13回 気候変動と農業 
◯ 
   
14. 第14回 持続的農業に向けた農業気象学的戦略① 
◯ 
   
15. 第15回 持続的農業に向けた農業気象学的戦略② 
 
演習   
16. 第16回 学期末試験 
 
試験   
授業以外での学習にあたって
講義で扱うトピックスの理解度をはかるための中間テスト,レポート,プレゼンを課す.予習は特に必要ないが,復習は確実に行い次回までに不明点を残さないことが重要である. 
テキスト
とくに指定せず,授業に使用する資料は授業ごとに適宜配布する 
参考書
「生物環境気象学」(浦野慎一ほか:文永堂出版)
「農学・生態学のための気象環境」(文字信貴ほか:丸善株式会社) 
授業資料
適宜配布 
成績評価
評価方法・観点 観点No.1 観点No.2 観点No.3 観点No.4 観点No.5 観点No.6 観点No.7 観点No.8 備考(欠格条件・割合)
 
◎ 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
◯ 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
◯ 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
◯ 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
◯ 
 
 
 
 
 
 
 
 
成績評価基準に関わる補足事項
学期末試験(100点満点で評価)と受講態度(出欠状況,レポートの提出状況,プレゼンの積極性などから100点満点で評価)より配点比率は7:3で判定する.60点未満を不合格(F)とし,A(90点以上),B(89~80),C(79~70),D(69~60)で成績を評価する.学期末試験では,記述を中心とする出題により到達目標1~5の達成度を評価する.また,受講態度の評価は,無欠席かつ期日内でのレポート提出に対して満点とし,欠席回数,演習問題の未提出・提出遅れの回数に応じて減点する. 
ルーブリック
学習相談
毎週月曜日16:30~17:30をオフィスアワーとする.この時間帯以外でもいつでも質問などを受け付けるが,オフィスアワー以外の場合は事前に,E-mailあるいは研究室電話にて在室を確認すること. 
添付ファイル
授業担当者の実務経験有無
授業担当者の実務経験内容
その他
【授業の進め方】液晶プロジェクターを利用した説明が中心となる(配布資料有り).
【出席確認】授業冒頭に行う.15分以内に遅れて来た者は遅刻とし,それ以上の遅れは欠席とする.
【再試験】学期末試験受験者のうち,出席日数が2/3以上(欠席回数が5回未満)かつレポートをすべて提出した受講生を対象に,再試験を1回のみ実施する. 
更新日付 2016-03-30 10:50:18.68


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