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講義コード
講義科目名 比較音楽理論 
科目ナンバリングコード DES-ACD-2321J 
講義題目
授業科目区分
専攻教育科目 
開講年度 2015 
開講学期
後期後半 
曜日時限
月3|火2 
必修選択
選択 
単位数
担当教員
矢向 正人 
対象学部等 芸術工学部・音響設計学科 
対象学年
学部2年 
開講地区
大橋地区 
使用言語  
使用言語
(自由記述欄)
教室



授業概要
日本人がアジアを始めとする世界の国々の人々と接触し交渉を重ねていく機会は増えている。そうした国々の伝統的な音楽にどのような理解を示すかは,その担い手である人々とどのようにつきあい協調していくかの姿勢にもつながる。国際化・情報化社会を生きようとするこれからの日本人にとって,まず,自国の伝統音楽についてよりよく知るとともに,アジア各国の音楽を尊重し深い理解を示すことは必須である。
授業は,日本とアジアの国々の伝統音楽を学び,さらに,その担い手である人々の価値観,音楽観を知ることに主眼をおく。まず,日本およびアジアの国々の音楽の歴史・理論・思想・伝承形態を学ぶ。次いで,音楽の東西交流史を軸に,異文化の音楽の受容についても考察を加える。その考察にたって,西洋音楽の歴史と理論を比較音楽学的パースペクティブのもとに認識し直す。 
キーワード
音楽、アジア、日本,伝統芸能,異文化コミュニケーション 
履修条件等
音文化論演習および音楽理論表現演習の授業内容に習熟していることが望ましい。 
履修に必要な知識・能力
音文化論演習および音楽理論表現演習の授業内容に習熟していることが望ましい。 
到達目標
No 観点 詳細
1. 知識・理解  比較音楽理論および日本音楽史の基礎知識を学ぶ。 
授業計画
No 進度・内容・行動目標 講義 演習・その他 授業時間外学習
1. 日本の伝統音楽:古代1
有史以前の日本の音楽について学ぶ。近年に日本で出土した楽器を概観したのち,記紀に現れた音楽の記述について検討する。 
◯ 
  復習 
2. 日本の伝統音楽:古代2
日本の雅楽について中国と韓国のそれと比較しながら歴史と理論を学ぶ。さらに,奈良・平安期の声明について学び,外来音楽の受容のありかたについて考える。 
◯ 
  復習 
3. 日本の伝統音楽:中世
能楽とその音楽を学ぶ。また,世阿弥の伝書について解説し,花,幽玄などの概念を検討する。 
◯ 
  復習 
4. 日本の伝統音楽:近世1
外来音楽の影響を脱した江戸期の音楽の特徴を解説したのち,日本人固有の音感覚はどのようなものかについて考える。 
◯ 
  復習 
5. 日本の伝統音楽:近世2
琵琶楽・箏曲・尺八楽・三味線楽について歴史と理論を学ぶ。歌舞伎と文楽の音楽についても学ぶ。 
◯ 
  復習 
6. 日本音楽の理論
日本の伝統音楽を対象とする音階論とリズム論が,明治以後に数多く考案されている。田辺尚雄,上原六四郎,小泉文夫,柴田南雄,東川清一による音階論とリズム論を学ぶ。 
◯ 
  復習 
7. 日本近代の音楽
明治期の西洋音楽の受容について考察する。さらに,大正期から昭和の初めまでの音楽について述べる。 
◯ 
  復習 
8. 韓国の音楽
韓国の音楽を民間音楽を中心に学ぶ。リズムと音階,記譜法,宗教儀礼との関係,伝承形体について解説する。 
◯ 
  復習 
9. 中国の音楽
中国音楽の歴史を概観しながら,音律,旋法理論,リズムの変遷について学ぶ。少数民族の音楽についても論ずる。 
◯ 
  復習 
10. インドの古典音楽
ナーティヤ・シャーストラに現れたインド古典音楽の理論を解説する。また,ヒンドゥスターニ音楽,カルナータカ音楽のリズムと音階を論ずる。 
◯ 
  復習 
11. アラブ諸国の音楽
アラブの音楽の歴史と宗教儀礼との関係について解説したのち,発声法,リズム,音階,旋法,楽曲構成を論ずる。 
◯ 
  復習 
12. 東西の音楽思想
中国の礼楽思想,インドのラサ,日本の芸道論において音楽がどのように認識されていたかを論ずる。それらの比較により,音楽や美の概念はどの文化圏でも同じように用いられているのか否かを考察する。 
◯ 
  復習 
13. 音楽の東西交流史
音楽の東西交流史を概説し,また,東西の音楽を巨視的に比較した諸学説を学ぶ。それによって,西洋の音楽史と音楽理論を相対化するための視座を得る。 
◯ 
  復習 
14. 無文字社会の音楽
無文字社会の音楽の伝承は文字のある社会のそれと異なる。西アフリカのモシ族のドラム言葉,カセナ族の笛言葉,また,中央アフリカのアカ族の音楽の声とリズムについて論ずる。 
◯ 
  復習 
授業以外での学習にあたって
授業時間内に適宜指示する。 
テキスト
授業時間内に適宜指示する。 
参考書
授業時間内に適宜指示する。 
授業資料
授業時間内にプリント等を配布する。 
成績評価
評価方法・観点 観点No.1 観点No.2 観点No.3 観点No.4 観点No.5 観点No.6 観点No.7 観点No.8 備考(欠格条件・割合)
学期末試験 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
小テスト 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
レポート 
◎ 
 
 
 
 
 
 
 
70 
発表(プレゼン・スピーチ) 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
授業への貢献度 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
作品 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
出席 
◎ 
 
 
 
 
 
 
 
30 
成績評価基準に関わる補足事項
ノート提出を課す場合がある。 
ルーブリック
学習相談
授業終了後に質問の時間を設ける。また、随時受け付ける。 
その他
授業には必ず出席すること。五線紙を用意しておくこと。授業をよく聞きノートをとり授業後に復習すること。不明な箇所があれば積極的に質問すること。 
更新日付 2015-09-25 16:18:37.0


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