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授業科目の目的・目標・履修条件について
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授業科目の目的(日本語)
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ジェンダーのありようは、社会によって異なっています。そのような違いは、それぞれの社会における家族や地域、職場のあり方、そして公的に制度化された教育等のあり方等が複雑に絡み合って生じるものと考えられます。教育は、家族や地域と違って、個々人が主体的に進路を選択できるので、一見、私的な志向のように見えますが、実はきわめて社会的な現象で、その社会のジェンダー規範が埋め込まれやすいという特徴があります。
本授業では、就学前教育から高等教育段階までを射程に入れ、いつ、どこで、だれが、なにを、どれだけ、どのように、学んでいるか、をジェンダー視点で検討していきます。戦前から現在までの日本社会の教育の実態を概観することで、教育が社会のジェンダー平等化に果たす機能を考察します。みなさん自身の教育経験を踏まえつつ、しかし一方でそれを客観視しつつ参画することに期待しています。
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授業科目の目的(英語)
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Gender differs from society to society. Such differences are thought to arise from the complex intertwining of family, region, workplace, and publicly institutionalized education in each society. Unlike family and region, education allows individuals to independently choose where to go to school, so at first glance it may seem like a personal preference, but in fact it is a highly social phenomenon that tends to embed gender norms in that society.
This class will cover the range from preschool education to higher education, and will consider when, where, who, what, how much, and how people are learning from a gender perspective. By taking an overview of the state of education in Japanese society from pre-war to the present, we will consider the role that education plays in gender equality in society. We hope that you will participate in this class while taking into account your own educational experiences, but also while viewing it objectively.
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キーワード
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※
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学位プログラムの学修目標
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授業科目の到達目標(評価の観点)
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主
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従
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※学修目標と授業科目の結びつきの強さ
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カリキュラム・マップ
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ルーブリック
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授業科目の実施方法について
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授業の方法
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教授・学習法
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一方向性の知識伝達型の教授・学習法
グループ・ディスカッション
グループワーク・ペアワーク
プレゼンテーション
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遠隔授業
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Moodleコース情報
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使用する教材
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教材の配布方法
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テキスト
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河野銀子・藤田由美子編著『新版 教育社会とジェンダー』(学文社)
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授業計画
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授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。 1単位あたりの学修時間(45時間)の内訳(目安) (講義・演習の場合)授業内学修15時間、事前・事後学修30時間 (実験、実習および実技の場合)授業内学修30~45時間、事前・事後学修0~15時間
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授業のテーマ
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授業の内容(90分授業=2時間)
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事前/事後学修の内容
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1
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イントロダクション
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・授業の進行方法と参加方法の確認 ・受講者間の自己紹介等
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・100秒で自己紹介を考えておく。 ・振り返り。
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2
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幼児期とジェンダー
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おもに就学前の子どもの社会化に焦点をあて、どのようなジェンダー問題があるか、予習や講義を踏まえ議論する。
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・1,2章の予習。 ・振り返り。
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3
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性的指向と性自認
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性的マイノリティが学校で抱えている困難やその支援について講義の後、グループで議論する。
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・3章の予習。 ・振り返り。
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4
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カリキュラム
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学校教育をジェンダー視点で分析する方法とその知見を共有し、各自の経験をグループで共有する。
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・4,5章の予習。 ・振り返り。
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5
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部活動・スポーツ
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生徒にとって楽しい時間である部活動やスポーツの現状と変化の兆しを読み取り、今後求められることを検討する。
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・6,7章の予習。 ・振り返り。
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6
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進路選択
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主として高卒後の進路選択におけるジェンダーギャップの現状とその背景を検討し、問題点を議論する。
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・8章の予習。 ・振り返り。
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7
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文理選択・大学入試
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高校における文理選択および大学入試において、ジェンダーギャップが生じる構造的要因を議論する。
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・9,10章の予習。 ・振り返り。
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8
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大学教育
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欧米の大学で学生たちがどのようにジェンダーを学んでいるかを手掛かりにし、各自の学びを深める。
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・全体の振り返り。
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備考
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テキストは5刷を入手することが望ましいです(最新情報に更新されているため)。
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授業科目の成績評価の方法について
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定期試験
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期末テスト(学習内容の定着を測る内容で、事前に出題内容に関するアナウンスを行います)。(50%)
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小テスト
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各回のとても簡単な確認テストを行います。(35%)
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発表
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最終回にグループでプレゼンしてもらう予定です(受講者数により変更有)。(15%)
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授業への貢献度
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積極的な貢献がある場合に加点することがあります。(5%で調整)
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備考
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授業科目に関する学習相談について
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担当教員による学習相談
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合理的配慮について
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障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行った上で決定されます。 <相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階) (電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)
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修学上の合理的配慮の流れに関する部局HP
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https://www.artsci.kyushu-u.ac.jp/campus_life/support.html
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