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授業科目の概要

科目名称 情報統計学 
講義題目
統計学のための数学の基礎 
科目ナンバリング・コード SCI-INF2131J 
担当教員

川野 秀一

更新日付 2025-04-02 10:24:21.742
授業科目区分 専攻教育科目 / Specialized Courses 
学部カテゴリ 理学部 
使用言語 日本語(J) 
対象学部等 物理学科情報理学コース / Department of Physics, Section o 
対象学年 学部2年 / 2nd year undergraduate students 
必修選択 選択必修 / Elective Required 
単位数
開講年度 2025 
開講学期 後期 
曜日時限 後期 水曜日 2時限
後期 水曜日 2時限
教室 講義棟302 
開講地区 伊都地区



授業科目の目的・目標・履修条件について

授業科目の目的(日本語)
統計学は,揺らぎ(不確定要素)をともなうデータから,合理的な解釈・意志決定をおこなうための情報を抽出するための研究分野である.そのための基礎概念として,確率,確率変数,確率分布などに関する諸概念・諸理論について具体例とともに講義する. 
授業科目の目的(英語)
Statistics is a research area of learning to extract information for a reasonable interpretation and decision making from data. As basic concepts of this area, theories about such as probability, random variables and probability distribution are lectured. 
キーワード
確率,確率変数,確率分布,条件つき分布,期待値,分散,正規分布,標本分布 
履修条件
基幹教育科目の「数理統計学」を履修していることが望まれる.授業内容を理解するには,教養レベルの微分積分学や線形代数学の知識・能力が必要である.

「情報統計学演習」も同時に履修すること(必須). 
学位プログラムの学修目標 授業科目の到達目標(評価の観点)
SCI-INF20:B-2.情報理学の基礎となる数学の基本的概念と理論(代数学、論理学、統計学等)を理解し、形式的なモデルのもとで演繹することができる。  ・確率,確率変数,確率分布に関連した事項を理解すること.

・期待値や分散,分布関数の変換を理解し,具体的な分布に対して計算できるようになること.

・二次元確率分布を中心に多次元確率分布を理解し,条件付き分布,期待値などの計算ができるようになること.

・正規母集団からの標本から計算される統計量に関連する代表的な確率分布の導出を理解すること. 
   

※学修目標と授業科目の結びつきの強さ

カリキュラム・マップ SCI-BIO20理学部生物学科 SCI-CHM20理学部化学科 SCI-EPS20理学部(府)地惑 SCI-INF20理学部物理学科情報理学コース SCI-MAT20理学部数学 SCI-PHY20理学部(府)物理
ルーブリック

授業科目の実施方法について

授業の方法
講義
演習
教授・学習法
一方向性の知識伝達型の教授・学習法
プレゼンテーション
遠隔授業
対面授業の形で実施する
Moodleコース情報
コース設定あり
Moodleトップ画面(https://moodle.s.kyushu-u.ac.jp/course/index.php)
使用する教材
教科書・参考書・印刷資料
板書
スライド資料
教材の配布方法
書店等で購入する
Moodle/B QUBE
机上配布
テキスト
鈴木武・山田作太郎 共著「数理統計学ー基礎から学ぶデータ解析」(内田老鶴圃) 
参考書等
倉田博史・星野崇宏 共著「入門統計解析」(新世社)
藤澤洋徳 著「確率と統計」(朝倉書店)
久保川達也 著「データ解析のための数理統計入門」(共立出版)
久保川達也 著「現代数理統計学の基礎」(共立出版)
野田一雄・宮岡悦良 共著「数理統計学の基礎」(共立出版)
前園宜彦 著「詳解演習 確率統計」(サイエンス社)
小平平治 著「明解演習 数理統計」(共立出版)
和田秀三 著「基本演習 確率統計」(サイエンス社)
野田一雄・宮岡悦良 共著「入門・演習 数理統計」(共立出版) 
授業計画 授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。
1単位あたりの学修時間(45時間)の内訳(目安)
(講義・演習の場合)授業内学修15時間、事前・事後学修30時間
(実験、実習および実技の場合)授業内学修30~45時間、事前・事後学修0~15時間
授業のテーマ 授業の内容(90分授業=2時間) 事前/事後学修の内容
1 確率の基礎概念(1)  ガイダンス,事象,確率  内容の予復習と演習問題 
2 確率の基礎概念(2)  条件つき確率,事象の独立性,ベイズの定理  内容の予復習と演習問題 
3 確率変数と分布関数(1)  確率変数,確率分布,分布関数  内容の予復習と演習問題 
4 確率ベクトルと分布関数(1)  多次元分布、確率変数ベクトル、周辺分布,確率変数の独立性  内容の予復習と演習問題 
5 確率変数と分布関数(2)  確率変数の期待値,分散  内容の予復習と演習問題 
6 確率ベクトルと分布関数(2)  積率,確率不等式,共分散,相関係数  内容の予復習と演習問題 
7 確率ベクトルと分布関数(3)  条件付き分布,条件付き期待値  内容の予復習と演習問題 
8 中間試験および解説  中間試験および解説  内容の予復習と演習問題 
9 離散型確率変数(1)  一様分布(離散),ベルヌーイ分布,2項分布,確率母関数  内容の予復習と演習問題 
10 離散型確率変数(2)  幾何分布,負の2項分布,ポアソン分布  内容の予復習と演習問題 
11 連続型確率変数(1)  一様分布(連続),正規分布,積率母関数  内容の予復習と演習問題 
12 連続型確率変数(2)  確率変数の変換,積率母関数の一意性  内容の予復習と演習問題 
13 連続型確率変数(3)  対数正規分布,パレート分布,指数分布,ガンマ分布,コーシー分布  内容の予復習と演習問題 
14 連続型確率変数(4)  正規分布から導かれる分布,標本分布,最大値・最小値の分布  内容の予復習と演習問題 
15 大数の法則と中心極限定理  大数の法則,中心極限定理  内容の予復習と演習問題 
備考
講義スライドを Moodle 上 (https://moodle.s.kyushu-u.ac.jp/course/view.php?id=62957) に事前にアップロードするので,講義までに各自でダウンロードしておきたい. 

授業科目の成績評価の方法について

定期試験
統計数学に関する問題(計算・記述式)(40%) 
小テスト
中間試験(30%) 
発表
演習問題(30%) 
備考
・小テストは中間試験を意味する.
・発表は演習問題に対する解答の説明を意味する. 

授業科目に関する学習相談について

担当教員による学習相談
基本的には各回の講義終了後に受け付けるが,難しい場合はメール等により相談日時を調整すること. 
合理的配慮について
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行った上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)
修学上の合理的配慮の流れに関する部局HP https://www.sci.kyushu-u.ac.jp/student/support.html 


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