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授業科目の概要

科目名称 生態学実験 
科目ナンバリング・コード SCI-BIO3601J 
担当教員

細川 貴弘

更新日付 2024-04-04 16:16:33.486
授業科目区分 専攻教育科目 / Specialized Courses 
学部カテゴリ 理学部 
使用言語 日本語(J) 
対象学部等 生物学科 / Department of Biology 
対象学年 学部3年 / 3rd year undergraduate students 
必修選択 選択必修 / Elective Required 
単位数
開講年度 2024 
開講学期 前期集中 
曜日時限 前期集中 その他 その他
教室 詳細は別途掲示 
開講地区 伊都地区
授業科目に関する特筆事項
履修者はmoodleのコース登録をしてください。実習関係の連絡はmoodle経由になります。
https://moodle.s.kyushu-u.ac.jp/course/view.php?id=56360 



授業科目の目的・目標・履修条件について

授業科目の目的(日本語)
野外の動物と植物を対象とした生態学的調査とデータ解析を行います。また、調査で得られた結果について発表会を行います。なお、野外調査は伊都キャンパス生物多様性保全ゾーンおよび福岡市動物園にて行います。 
授業科目の目的(英語)
This is a training course of field researches, data analyses, and presentations on animal and plant ecology. A part of field researches will be conducted in the Fukuoka City Zoological Garden. 
キーワード
行動生態学、進化生態学、生物統計学 
履修条件
生物学科開講の「生態学」の履修は必須(単位を取得していることが望ましい)。
協調性(実習は基本的に5、6名からなる班で行います)。
データの統計処理およびプレゼンテーション技術の初歩を身につけておくことが望ましい。 
学位プログラムの学修目標 授業科目の到達目標(評価の観点)
SCI-BIO20:C-1-1.生物学の実験や観察を、機器などを利用しながら適切に行い、記録することができる。また、実験・観察結果を適切な統計的手法を用いて分析し、自分の考えを論理的な文章で表現できる。  生態学の野外調査や観察を、機器などを利用しながら適切に行い、記録することができる。また、データを適切な統計的手法を用いて分析し、自分の考えを論理的な文章で表現できる。 
SCI-BIO20:C-1-2.実験的手法における対照実験の意義や仮説検証に求められる要件、誤差などを正しく理解し、生物学の基礎研究を進めることができる。
SCI-BIO20:C-2-2.未知の問題に対して実験を適切に行い、得られた結果を統計学的手法を用いて分析し、その結果や解釈について自分の考えを明瞭にわかりやすく文章に纏めることができる。 
実際の生物の観察から生態学的な問題設定をおこない、それに対して適切な調査・データ解析を計画・実行し、それらを発表するスキルを身につける。 

※学修目標と授業科目の結びつきの強さ

カリキュラム・マップ SCI-BIO20理学部生物学科 SCI-CHM20理学部化学科 SCI-EPS20理学部(府)地惑 SCI-INF20理学部物理学科情報理学コース SCI-MAT20理学部数学 SCI-PHY20理学部(府)物理
ルーブリック

授業科目の実施方法について

授業の方法
演習
実験
実習
教授・学習法
問題・課題解決型学習(PBL等)
調査学習(フィールドワーク等)
グループワーク・ペアワーク
プレゼンテーション
遠隔授業
対面授業の形で実施する
Moodleコース情報
コース設定あり
Moodleトップ画面(https://moodle.s.kyushu-u.ac.jp/course/index.php)
使用する教材
教科書・参考書・印刷資料
スライド資料
教材の配布方法
机上配布
テキスト
実習の手引きを配布する。 
参考書等
嶋田正和ら著「動物生態学 新版」(海游舎)
野間口眞太郎ら訳「行動生態学 原著第4版」(共立出版)
石井博著「花と昆虫の強かで素敵な関係〜受粉にまつわる生態学」(ベレ出版)
石居進著「生物統計学入門」(培風館)
市原清志著「バイオサイエンスの統計学」(南江堂)
佐渡友陽一著「動物園を考える:日本と世界の違いを超えて」(東京大学出版会) 
授業計画 授業計画は予定であり、学びの進捗に合わせて変更することがあります。
1単位あたりの学修時間(45時間)の内訳(目安)
(講義・演習の場合)授業内学修15時間、事前・事後学修30時間
(実験、実習および実技の場合)授業内学修30~45時間、事前・事後学修0~15時間
授業のテーマ 授業の内容(90分授業=2時間) 事前/事後学修の内容
1 データ解析の基礎  仮想データを使ってデータ解析を体験し、科学におけるデータ解析の重要性を学ぶ。  エクセルやRなどの解析ソフトの使用方法について学習する。 
2 花と訪花昆虫の観察1  身近なところに咲いている花の形態を詳しく観察し、どんな昆虫が訪花しているかを予測する。  植物の花の形態について文献やネット情報から学習する。 
3 花と訪花昆虫の観察2  野外においてどんな花にどんな昆虫が訪れているかを調査する。  データを解析し、花の違いによって訪花昆虫が異なっているかどうかを明らかにし、考察する。 
4 昆虫群集構造の調査1  野外における異なる環境で昆虫群集を採集する。  野外での実習における安全管理について考える。 
5 昆虫群集構造の調査2  採集した昆虫を同定する。  データを解析して、昆虫群集を環境間で比較し、考察する。 
6 動物の行動観察1  動物園において動物の行動を観察し、科学的問題設定をおこなう。  動物園の展示におけるエンリッチメントについて文献やネット情報から学ぶ。 
7 動物の行動観察2  動物園において動物の行動について調査してデータ取得する。  動物の行動の測定方法について考える。 
8 動物の行動観察3  動物の行動のデータを解析し、設定した問題について考察する。  動物の行動データの解析法について文献などから学ぶ。 
9 動物の行動観察4  動物の行動についての調査、データ解析、考察についてプレゼンテーションをおこなう。  効果的なプレゼンテーションについて考える。 
備考
5、6月にかけて、A・B班それぞれ8日間(うち1日は予備日)、両班合同で3日間の実験と発表会をおこなう(具体的な日程は生物学科の掲示板に掲示されます)。野外調査の場所は伊都キャンパス構内および福岡市動物園。 

授業科目の成績評価の方法について

定期試験
なし 
小テスト
なし 
レポート
4つのレポートを提出してもらい内容を評価します。単位の取得には4つのレポートすべてを提出することが必須です。 
発表
動物園での行動観察・調査について発表してもらいます。単位の取得には発表会への出席は必須です。 
授業への貢献度
5、6人のグループ単位で観察・調査をおこないます。協調性のない行動は減点の対象とします。 

授業科目に関する学習相談について

担当教員による学習相談
以下にご連絡ください。
t.hosokawa.346@m.kyushu-u.ac.jp 
合理的配慮について
障害(難病・慢性疾患含む)があり、通常の方法による授業を受けることが困難な場合には、教育目的の本質的な変更など過重な負担を伴わない限り、合理的配慮を受けることができます。合理的配慮とは、教授・学習法の変更、成績評価の方法の変更、授業情報の保障(資料の字幕化、個別の資料配布、録音・撮影の許可)、受講環境の調整などを指します。実際の方法については担当教員と建設的対話を行った上で決定されます。
<相談窓口> キャンパスライフ・健康支援センター インクルージョン支援推進室(伊都地区センター1号館1階)
(電話:092-802-5859 E-mail:inclusion@chc.kyushu-u.ac.jp)
修学上の合理的配慮の流れに関する部局HP https://www.sci.kyushu-u.ac.jp/student/support.html 


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